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新編・白い蜘蛛 yama-kei classics
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 山と溪谷社 |
| 発売年月日 | 2000/09/10 |
| JAN | 9784635047104 |
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新編・白い蜘蛛
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分では絶対読まないタイプの本だったが、人にすすめられて読んだ。翻訳の味なのかもしれないが、厳しい世界のことが淡々とした筆致で書いてあるようで、生きている世界や人生そのものへの情熱を感じる内容だった気がする。 一番ぞっとしたところ 116-117 彼は下の方の岩にぶつからないで氷田上に吊り下がるだろう。でもフリッツが私の真上に落ちてきたら、私はその衝撃に耐えることができるだろうか。 これらの考察は恐怖感も絶望感もない冷静なものだった。私には怖がったり絶望してるひまはなかった。フリッツはいつ落ちてくるか。この滑落地獄にわが身をさらして永遠の時が過ぎたように思えた。落石はザイルを切断したのだろうか。フリッツはひとりで墜落したのだろうか。いや、そんなことはない。そうしたら空のザイルが私のところにだらりと垂れてくるはずだ。ザイルはまだ上に繋がっている。フリッツはなんとか凌いでいるにちがいない。雪崩の強圧が弱まった。でも私は叫ぶひまも息をつくひまもない。 もう次の雪崩が襲ってくる。こいつは最初のやつより大きい。これでおさらばか。しかしこの認識も冷静だし、きわめて即物的だった。 人が生死の境界に達した時に当然ふさわしいような偉大な思考が私を揺り動かさないとはどういうことだ。また私の人生が連続写真のごとく私の中を駆け巡るわけでもない。考えていることは実に低俗で、幼稚でたわいのないことである。あら捜しや、訳知り顔を売り物にしてるあいつらの言うことがやはり正しかったのか、それからあのグリンデルワルトの墓掘りたちはアイガー北壁の挑戦者の私たちに彼らの担当印を付けていたっけ、などというちょっとしたいまいましさ。 それから何年か前のトーテン連峰のシュトルツハーンの西壁での私のことを思い出す。私はその当時、難壁を冬季にやることに挑戦していて五十メートルも落ちた。その時も人生は私の中を駆け巡らなかった。私は人生を非常に愛していたのに。 俺はどっこい生きている。 リュックサックはまだ私の頭を守ってくれている。 ザイルはまだアイスハーケンに懸かっている。 フリッツはまだ落ちていない。 それから、「いまや救われたのだ」という考えもしなかった新たな認識がやってきた。 雪崩の圧力が弱まった。雪と氷粒は下のほうに去っていった。雪崩の轟音が沈黙したあとでは嵐のざわめきすら今はおとなしく聞こえる。すべては生きている。みんなもおまえも。アイガー北壁で大きな奇跡が起きたのだ。白い〈蜘蛛〉は生け贄を捕らえなかった。これは本当に奇跡だったのか。山は恩寵を授けてくれたのか。いや、〈蜘蛛〉が獲物を捕り逃がしたと言うのが妥当だろう。 登山家は行動家であるのみならず、事実主義者である。奇跡とか恩寵などという考えは生を取り戻した直後の感の衝動から説明されるものだ。しかしこれは冷静な吟味に耐えられるような思考ではない。奇跡と恩寵は山と自然によって与えられるのではなく、最後の危険な瞬間にあっても為すべきことを為すという人間の意志により生まれるものである。我らは幸運だっただけではない。 「長い目で見れば、適者のみが幸運である」とはかつての誰かの言葉である。 われわれはいつも適者だったと言うほど私は思い上がってはいない。
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mont-bellの辰野勇さんが何度もおすすめされていたので、手に取ったけど挫折。 挑戦者が次々に亡くなっていく描写(かなり序盤…)が、今の私にはしんどくて。でも、またいつか最後まで読んでみたい。
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1938年7月、「死の壁」と呼ばれたアイガー北壁の初登攀に成功したハインリッヒ・ハラーは、自らの詳細な登攀記録とともにアイガーの登攀史をまとめ、北壁の象徴である「白い蜘蛛」を表題とした1冊の本を上梓した。 本書は初登60周年を記念して出版された『白い蜘蛛』の増補改訂版。初登攀から今日までのアイガーの歴史。 この本におけるアイガー北壁の歴史の大半は、遭難と救助の歴史。 アイガー北壁の登攀の歴史が淡々とかつ分かりやすく描かれており、 そこに、初登攀の偉業をなした著者の驕りは全くなく、 山や自然やすべての登山家に対する敬虔な思いが伝わってくる。 一つの定点にいて、その歴史を俯瞰して見ているような感じがした。
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