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商品レビュー
3.7
26件のお客様レビュー
日本推理作家協会賞を受賞した表題作を含む、四編が収録された短編集。 警察官、新聞記者、裁判官、それぞれ組織の中で生じる軋轢に押し潰されそうになりながらも、職務を全うしようとする姿勢が胸に迫ります。 収録作の中で最も異彩を放つのは、殺人を犯した元受刑者が主人公の「逆転の夏」で、...
日本推理作家協会賞を受賞した表題作を含む、四編が収録された短編集。 警察官、新聞記者、裁判官、それぞれ組織の中で生じる軋轢に押し潰されそうになりながらも、職務を全うしようとする姿勢が胸に迫ります。 収録作の中で最も異彩を放つのは、殺人を犯した元受刑者が主人公の「逆転の夏」で、ミステリとしての面白さに加えて、加害者と被害者家族の間にある大きな隔たりや、元受刑者の社会復帰の難しさなどが描かれ読み応えがありました。
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D県警シリーズ第二弾。 今回も短編集です。 D県警シリーズというものの、警察官が中心になるのは「動機」という作品のみで、その他は元殺人犯、新聞記者、地裁裁判官など様々な方が中心となり、D県警シリーズという趣きは低めです。 「動機」の警察手帳の盗難事件の構成も面白かったが、特に面...
D県警シリーズ第二弾。 今回も短編集です。 D県警シリーズというものの、警察官が中心になるのは「動機」という作品のみで、その他は元殺人犯、新聞記者、地裁裁判官など様々な方が中心となり、D県警シリーズという趣きは低めです。 「動機」の警察手帳の盗難事件の構成も面白かったが、特に面白かったのは「逆転の夏」。 別に私自身にやましいところはありませんが、他人のような気がしなくて、のめり込んでしまいました。最後どうなるかハラハラページを捲るとまさかの結末が…。 全ての作品において光にも闇にもとれる結末があるのも余韻が残る作品でした。 個人的にはスカッと爽快。ハッピーエンドが好きですが笑笑
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心にいい意味でも、悪い意味でも突き刺さる4作品。 有名どころが有名であるゆえんって こういうところなんだろうな…と感じました。 1作のみどうやらシリーズものらしいですが 未読でも問題ありません。 一番ページ数の多い「逆転の夏」が それぞれの側の描写を巧みに描いており 「決して復讐はしたところで必ずしも 満足のいくものにはならない」 ということを実証してくれています。 実を言ってしまえば復讐側には まったく非がないわけではないのです。 被害者である自分の娘に目を向けず 犯罪に手を染めさせる結果にさせてしまったから。 (もしも彼女の心の寂しさに目を向けていたら…?) なので結局完遂部分で疑問を抱くことになるのです。 そして、最後の作品。 愛していた妻にはある秘密があることが 判明するわけです。 これ、いい終わり方をしています。 どっちとも取れるからね。
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