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ラッコの道標 ラッコが教えてくれた多様な価値観
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | パロル舎 |
発売年月日 | 2000/10/04 |
JAN | 9784894192270 |
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ラッコの道標
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なぜか昔水族館で見たラッコが気になる今日この頃。 本を読んでみた。 写真が可愛い! そして飼育係さんとマネージャー(筆者)の愛情とプロ知識がたくさん詰まった一冊。 筆は軽く読みやすいが、生態系の中のヒトとしての在り方についても折々で触れられ、時に辛口な指摘も織り込まれている。...
なぜか昔水族館で見たラッコが気になる今日この頃。 本を読んでみた。 写真が可愛い! そして飼育係さんとマネージャー(筆者)の愛情とプロ知識がたくさん詰まった一冊。 筆は軽く読みやすいが、生態系の中のヒトとしての在り方についても折々で触れられ、時に辛口な指摘も織り込まれている。 特に最後の十数ページには、考えさせられる。 今まで水族館での飼育について書かれ、充分にラッコへの愛着が生まれたところからの毛皮・商品としてのラッコの話には、胸に迫るものがあった。 野生生物との共存。 生態系の中にヒトの経済活動が組み込まれたこと。 水族館の意義。 動物と常に愛を持って接してきた筆者の強い思いは、小学生の国語の教科書のような平易な言葉で語られているが、まっすぐ確かな質量を持って読者の胸に届く。 『何を欲しいとも思わなくていい幸福感。その日に必要なものだけ出していれば、モノがなくならない蔵。地球というのは本当にそういう蔵なのかもしれない。ところが文明社会では、その蔵から、モノを余分に出して誰かに売って、大判小判に換えたいと思うから、そしてその大判小判をできるだけたくさん持っていたいと考えるから、蔵はすぐに空っぽになってしまうのだ』(本文引用) 欲によって様々なものを発明し、貨幣で社会を築いてきたヒト。 あとには戻れないと思うから、私たちがやるべきは大きな頭で最良な生き方を考えることだ。
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