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茶と美 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2000/10/10 |
JAN | 9784061594531 |
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茶と美
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商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
茶の道に見る美の世界…
茶の道に見る美の世界。静かな気持ちになれます。
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民藝を推してた柳宗悦が茶の湯に批判的だったと聞いて読んでみた本。思ったのは、柳はそれほど茶の湯に取り組んだわけでもないが全く触れていなかったわけではなく、批判の対象も茶の湯というより茶人の性向のようなものに対してで、それは自分も十分に気をつけたい。 いいこともいっぱい言っていて、...
民藝を推してた柳宗悦が茶の湯に批判的だったと聞いて読んでみた本。思ったのは、柳はそれほど茶の湯に取り組んだわけでもないが全く触れていなかったわけではなく、批判の対象も茶の湯というより茶人の性向のようなものに対してで、それは自分も十分に気をつけたい。 いいこともいっぱい言っていて、無事の美が尊ばれるべきでそれが井戸と作為のある楽との差だとか、茶事が巧みにできるとそれで茶人として立派になったと思いがちで講釈を垂れたがるが、本当の茶人はそうじゃないだろという指摘とか。金がものを言う現在の茶会批判とか、知識の前に物を直に見ろとか、許状はカトリックの免罪符と一緒だとか。 遠州とか遠州流はかなり厳しい批判の対象になっていて、それは点法にわざとらしい所作があるとか道具の作為の話なんだけど。銘についても同じく批判している。ここは議論の余地はあると思う。
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茶人にとって茶道具は隠すものではない。柳宗悦『茶と美』(講談社、1986年)は茶道具を秘蔵する性向を批判する。 「真に物を愛する者は必ずや悦びを人々とも分かちたいであろう。見せない態度より、見せたい態度の方が遥かに自然である。また、気持ちとしても明るい」(92頁)。 その上で...
茶人にとって茶道具は隠すものではない。柳宗悦『茶と美』(講談社、1986年)は茶道具を秘蔵する性向を批判する。 「真に物を愛する者は必ずや悦びを人々とも分かちたいであろう。見せない態度より、見せたい態度の方が遥かに自然である。また、気持ちとしても明るい」(92頁)。 その上で、「徒に秘蔵するのは茶の精神に悖る」とし、「茶人の趣味は変態であってはならぬ」と茶道具を秘蔵したがる趣味を変態と切り捨てる(93頁)。 誰が所有したかという事実も茶道具の来歴を示すものとして重要である。紛争の対象となった事実さえ、茶道具の価値を高めるものになる。墨蹟「流れ園悟」は堺の豪商の谷宗卓と伊達政宗が所有権を争い、古田織部が二分割して分けた。この事実が「流れ園悟」の価値を一層高めた。「流れ園悟」は北宋の禅僧の圜悟克勤(えんごこくごん)の墨蹟である。桐の古筒に入れられて薩摩の坊津に流れ着いたという伝承から「流れ園悟」と呼ばれる。
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