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近代の正統性(Ⅰ) 世俗化と自己主張 叢書・ウニベルシタス606
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 法政大学出版局 |
発売年月日 | 1998/06/30 |
JAN | 9784588006067 |
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近代の正統性(Ⅰ)
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戦後ドイツ有数の思想史家の代表作『近代の正統性Legitimität der Neuzeit』の邦訳第一分冊。近代思想史解釈において最もよく使われるカテゴリー「世俗化」テーゼに対する反論を展開する第一部と、近代的世界観の登場を論じる第二部から成る。読み方としては本来、第二部を読ん...
戦後ドイツ有数の思想史家の代表作『近代の正統性Legitimität der Neuzeit』の邦訳第一分冊。近代思想史解釈において最もよく使われるカテゴリー「世俗化」テーゼに対する反論を展開する第一部と、近代的世界観の登場を論じる第二部から成る。読み方としては本来、第二部を読んでから第一部を読むべきだろう。というのも第一部は以前の版に寄せられた批判への応答を含んでおり、ある程度ブルーメンベルクの主張について知らないと全く分からない話になっているから。第二部では、中世末期とりわけオッカムのウィリアムに代表される神学的絶対主義――神の全能、絶対的意志の強調――への対抗として、近代のもう一つの絶対者、つまり「考える私」が登場し、それが近代自然科学の拠点になったことが克明に描かれる。すなわち、「世俗化」という言葉から想起されるような、装いを変えただけで実質は変わらないというような思想史解釈に対して、中世的世界観に対する反抗や抵抗として近代的世界観が成立したという(ある意味では常識的な)理解を改めて提示しているといえる。
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哲学史、科学史、社会史、文学史を通底する視座をつくりあげるという離れ業を実現している。浅簿な近代批判を何冊も読むよりも、これ一冊を熟読したほうがよほど勉強になる。
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