1,800円以上の注文で送料無料

ふなうた 短篇集モザイク 2 新潮文庫短篇集モザイク2
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

ふなうた 短篇集モザイク 2 新潮文庫短篇集モザイク2

三浦哲郎(著者)

追加する に追加する

ふなうた 短篇集モザイク 2 新潮文庫短篇集モザイク2

定価 ¥440

385 定価より55円(12%)おトク

獲得ポイント3P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介 内容:ふなうた. こえ. あわたけ. たきび. でんせつ. やぶいり. よなき. さくらがい. てざわり. かえりのげた. ブレックファ-スト. はな・三しゅ. ひばしら. いれば. ぜにまくら. かお. メダカ. みのむし
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 1998/12/25
JAN 9784101135151

ふなうた

¥385

商品レビュー

4.6

9件のお客様レビュー

レビューを投稿

2010/05/28

表題作の「ふなうた」…

表題作の「ふなうた」は、曲を知らないのに頭の中で聞こえてくるような作品だった。

文庫OFF

2020/07/27

三浦哲郎短編集モザイク2冊目「ふなうた」 性、糞尿、生命を嚥み込む、自死…、1冊目より生々しさがあり、体がムズムズ〜っとするお話も。(((=_=)))  80歳のお祝い、傘寿の席で孫が披露したロシア民謡”舟歌”。しかし彼の耳に残る”舟歌”とは違う歌だった。それは戦地ロシアで聞い...

三浦哲郎短編集モザイク2冊目「ふなうた」 性、糞尿、生命を嚥み込む、自死…、1冊目より生々しさがあり、体がムズムズ〜っとするお話も。(((=_=)))  80歳のお祝い、傘寿の席で孫が披露したロシア民謡”舟歌”。しかし彼の耳に残る”舟歌”とは違う歌だった。それは戦地ロシアで聞いた美しい歌だった。もう生きては帰れないと思ったあの夜に、この世の最後に聞く歌だと思った歌だったのに。/『ふなうた』  夫婦の睦み合い。異国で自分だけに囁くように聞こえてきたアナウンス。妄想状態の女から10年受け続けている電話の。それらの声。/『こえ』  田舎の山道にできた夜の店。クリーニング屋の要は一人の女に目を留める。だが別の男といるところを見てその場を離れた。山の中に入った要の足元に群生する赤い赤いアワタケ。/『あわたけ』  亡くなった妻と結婚したのは、焚き火の事故がきっかけだった。家に作った暖炉の側にいると、妻が語りかけてくるようだ。/『たきび』  伝説は糞尿譚が好きなのだろうか。地元にあった伝説と自分の経験とを考えてみる。読んでいてお尻がムズムズしてきた^^;/『でんせつ』  藪入りの里帰りを密かに楽しむ老婦人の一コマ。/『やぶいり』  こんな老人しかいない山の村なのに赤子の泣き声がした。かつて子を産んだ女として久しぶりに聞く泣き声に涙が出そうになる。いても立ってもいられなくなり声の主を探す。/『よなき』  かつて桜貝のようだった爪の色は今では紫色だ。それと同時に身体の動きも悪くなっている。だが入院して退院したら、ちゃんと桜貝がもどっていたんだ。/『さくらがい』  昔気質の仕立て屋は、お客の体をさっと触ってその癖を取る。男性客の場合は股間のその居所も一瞬で触り取らなければいけない。でもその客にはそれが感じられなかったんだ。長年の経験が狂ったかと混乱する仕立て屋。(←本人は真剣なんだが、読者としてはコミカルな感じ)/『てざわり』  帰りの見えない入院でも、下駄を持たせないわけには行かない。でもあの世への旅立ちは下駄でなく草鞋だ。それではこの、履けなくなった帰りの下駄はどうしよう。/『かえりのげた』  ホテルの朝定食。隣りに座った老夫婦は初めてのホテルに驚きと若返った気持ちを持って泊まったようだ。/『ブレックファースト』  コンボ(ごぼう)堀なんていわれる腸捻転で死んだじいさまの墓の上にきれいに牛蒡の花が咲いた。庭に根付いた山椒から咲いた花。花豆を所望する老婦人にまずはふやかす間は目で楽しんでもらおう。/『はな・三しゅ』  昔彼の遺品を燃やした。私は彼の死に責任があるのか。あのときと同じ火柱をみて、自分はきっと何度かうっかりして他人の不幸の原因になったことがあったのだろうと考える。/『ひばしら』  ツアーの老人たちは一人、一人と入れ歯を外した。入れ歯の品評会とは呆れるじゃないか。/『いれば』  83歳の誕生日を金寿と言って祝う。その前夜に銭を枕元に入れて、お祝いに来てくれた人たちに配るんだ。じいさんは寝たきりになってしまったけれど、それでもおめでたいから金寿をすることにした。すると病人に中った人の銭枕ならむしろ演技が良いってみんながお祝いに来てくれたし、昔馴染とも再会できたし、これはこれでよいのかもしれない。/『ぜにまくら』  もうすぐ還暦を迎える妻は、跳ねた油で火傷をして慌てて東京に帰っていった。いままで連れ添った相手だけれど、夫である自分よりも女であることを優先するということがこの先もあるのだろうか。(←いや、これは帰してあげて…)/『かお』  一匹だけ残ったメダカ。田舎に帰らなければいけなくなった女は流し台に向かう。  …読んでいて胸のあたりがムズムズと…(((=﹏=)))/『メダカ』  癌の老女が退院したが、夫は認知症となっていた。翌日の朝、痴呆症の夫はリンゴの木からぶら下がっているものを見た。こりゃあまた、がいにでっかいミノムシぞ。  …読んで心がムズムズと…(((=_=)))/『みのむし』

Posted by ブクログ

2015/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

18話からなる短編集。 短い話がばかりだけど、深みを感じる。ときに落とし穴に突き落とされたような気持ちにさえなる。 多種多様なの人生の一部が切り取られていて、まったく飽きがこない。 「みのむし」は哀しい衝撃で、「メダカ」は予想外の衝撃だった。どちらも恐ろしい。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品