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お助けナブラーが、やってくる 児童図書館・文学の部屋
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お助けナブラーが、やってくる 児童図書館・文学の部屋

パム・エアーズ(著者), 灰島かり(訳者), キャロライン・クロスランド

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お助けナブラーが、やってくる 児童図書館・文学の部屋

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 評論社/
発売年月日 1998/12/10
JAN 9784566012844

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2013/09/25

いやー、もう、この表紙でしょ。全く期待せず読みました。 そしたら、意外にも良かった。こういうこと、滅多にない。 内容は、10歳版「ラチとらいおん」で、らいおんがナブラーね。 困ったときに力になってくれて、大人には見えない。少年が成長すると去っていくという。 ただ、子どもが置かれて...

いやー、もう、この表紙でしょ。全く期待せず読みました。 そしたら、意外にも良かった。こういうこと、滅多にない。 内容は、10歳版「ラチとらいおん」で、らいおんがナブラーね。 困ったときに力になってくれて、大人には見えない。少年が成長すると去っていくという。 ただ、子どもが置かれている状況はよりハード。父は家のローンが残っているのに仕事にやりがいが見いだせず、昔好きだった女と再会して親密になっている。母はそれを察して、ヒステリックになり、離婚寸前の家庭は嵐のさなか。少年は自室で泣きながら震え、嵐の去るのを待つしかない。 そんな中ナブラーが現れ、徐々に状況は良くなっていく。 もちろん、両親の仲がもとに戻るわけではない。 だけど、ほんのちょっとの勇気や思いやりで、事態が好転していく。 少年のきもちだけでなく、夫の恋人に嫉妬する母の女心、詐欺まがいの仕事で心を削っていく父の苦悩、さらには貧しく粗暴な父のいる家庭(母は守ってくれない)の少年がいじめに走る心理もそれぞれの立場で描かれている。 「でも、私にはナブラーがいない」という子どもへのフォローは、あとがきで訳者がちゃんとしている。 とにかく、ますむらひろしの表紙絵が最悪だったのが最大の敗因。 図書館で借りた本さえ愛読者カードが入っていて、誰もかりていないみたい。 たまにこういうこともあるから、絵で判断しない方がやっぱりいいのよね。 ただ、同じ離婚家庭の少年を描いた「ヘンショーさんへの手紙」と比べると、「ヘンショーさん」のほうが文学としては上。 これは、とにかく読みやすく、分かりやすく、ゲームやってる子でも読める。 それだけに、誰も読みたくならないような装丁が残念。

Posted by ブクログ

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