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テンレの物語
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テンレの物語

マリオ・リゴーニステルン(著者), 飯田煕男(訳者)

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テンレの物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青土社/
発売年月日 1998/05/30
JAN 9784791756384

テンレの物語

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2016/07/17

近代国家といえば、領土・国民・主権を備えた中央集権的な国家。領土を分かつのは、国境。その国境が国家の事情で動くと、土地で暮らす人々は属する国が変わることになる。国境近くにある山村アジアーゴはオーストリアからイタリアに変わった。この村には、女手で足りるほどしか仕事がない。男たちはい...

近代国家といえば、領土・国民・主権を備えた中央集権的な国家。領土を分かつのは、国境。その国境が国家の事情で動くと、土地で暮らす人々は属する国が変わることになる。国境近くにある山村アジアーゴはオーストリアからイタリアに変わった。この村には、女手で足りるほどしか仕事がない。男たちはいろんな国の言葉を操り、運び屋の仕事をしていた。テンレ・ビンタルンもその一人。ところが1866年以降、国境の通行が国の財務警察官に監視されるようになる。見とがめられたテンレは追われる身となるが、監視の目をかいくぐって故郷の家へ帰り続ける。テンレが愛着を持っているのは国ではなく故郷であり、屋根にサクランボの木が生えている自分の家だ。故郷への愛着の強さはステルン自身にも共通する。  国境という言葉が気にかかるとき、『テンレの物語』を思い、土地に対する愛着の強さを思うとき、やはりこの『テンレの物語』を思う。

Posted by ブクログ

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