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地下街の人びと 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1997/03/28 |
JAN | 9784102076118 |
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地下街の人びと
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地下街の人びと
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商品レビュー
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1958年刊。ニューヨークを舞台にしたビートの若者達の恋愛物語で、主人公レオ・パースパイドはケルアック自身、その愛人マードゥ・フォックスは彼の恋人アイリーン・メイをモデルとしています。この小説に登場するビートたちに「subterraneans (地下の人々、又は秘密の人々)」と名...
1958年刊。ニューヨークを舞台にしたビートの若者達の恋愛物語で、主人公レオ・パースパイドはケルアック自身、その愛人マードゥ・フォックスは彼の恋人アイリーン・メイをモデルとしています。この小説に登場するビートたちに「subterraneans (地下の人々、又は秘密の人々)」と名付けたのはアレン・ギンズバーグとされています。精神を病む黒人女性マードゥに、抗いようなくひかれていくレオ。しかしレオはありきたりの愛し方でマードゥを愛することができず、 グリニッジ・ヴィレッジのバーを連れ歩いて、彼女を消耗させ、辟易させる。さらに「近親相姦的」と作中表現される錯綜したビート連中の人間関係・肉体関係のなかで、ユーリ(彼はグレゴリー・コーソがモデルとされています。)がマードゥと深い仲なのではないかと考え、嫉妬に苦しめられます。レオは母親メメールの影から逃れられずに (彼曰く「魂まで所有され」ています。)その一方マードゥにかぎりなく執着します。しかし、レオの行動は酔っぱらうこと、ドラッグに耽ること、騒動を起こすことに終始します。その結果マードゥはレオを拒絶し、別離を迎えることになるのですが、最後に「そして私は彼女の愛を失ったぼくは家に帰る。そしてこの小説を書く」と結びます。この作品が発表された後、現実のケルアックは5年ぶりにマードゥのモデルとなったアイリーンとよりを戻しに、彼女の自宅に行きますがその先で泥酔してしまい、アイリーンに軽くあしらわれるという結末を迎えます。作家の大願を追い続けたケルアックとは異なり、アイリーンは既に赤ん坊と二人、現実の厳しい生活を生きていたのです。作中、未完成の自身の小説が完成した暁にはマードゥが過去の文豪達に向けた尊敬を自身に抱いてくれることを夢見ていたレオ。ケルアックもまた自身の思いをこの小説に込めて、それは見事に彼の期待を裏切ることとなったのです。発表当時この作品は、『On the road』で既に一躍時の人となっていたこともあり、読者の好評を得ましたが、一方で批評家の批判、酷評の嵐にさらされました。ケルアックは深く傷つきますが、それはある面で『On the road』そして他人文化そのものに対して保守的な批評家達の反撃であったのかもしれません。
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意味不明、理解不能。 ドラッグをキメながら書いているので支離滅裂。 ジャズ(ビバップ)の即興のようにスピード感をもって読み進めればそれなりの雰囲気も味わえるが、話の筋がすぐに脇道に逸れるので(しかも長い)、ストーリーはかなり把握しづらい。 筆者にとっては上記の手法こそが重要だった...
意味不明、理解不能。 ドラッグをキメながら書いているので支離滅裂。 ジャズ(ビバップ)の即興のようにスピード感をもって読み進めればそれなりの雰囲気も味わえるが、話の筋がすぐに脇道に逸れるので(しかも長い)、ストーリーはかなり把握しづらい。 筆者にとっては上記の手法こそが重要だったのだろうが、読み手側からすれば作品としての体をなしていない。
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途中読むのが多少辛かったが(訳者が言うところのジェームズ・ジョイスの「意識の流れ」の手法と、バップのアドリブに倣ったフレージングやブリージングの語法がよくわからなかったからか)、マードゥと別れる前のレオの心情はよく描かれていたと思う。
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