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ヘミングウェイ全短編(3) 蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:ある渡航.密輸業者の帰還.橋のたもとの老人.密告.蝶々と戦車.戦いの前夜.分水嶺の下で.だれも死にはしない.善良なライオン.一途な雄牛.盲導犬としてではなく.世慣れた男.サマ-・ピ-プル.最後の良き故郷.アフリカ物語.汽車の旅.ポ-タ-.十字路の憂鬱.死の遠景.何を見ても何かを思い出す.本土からの吉報.異郷. 年譜:p676~678 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1997/03/30 |
JAN | 9784102100127 |
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ヘミングウェイ全短編(3)
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商品レビュー
3.6
15件のお客様レビュー
『ヘミングウェイ全短編』の最後の作品集です。自ら従軍記者として取材し、身近に体験したスペイン内戦と第二次世界大戦を描いたものが多く、今まで以上に「死」、それも「突然の死」をダイレクトに伝えます。
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ヘミングウェイの短編集.完結編はキューバ時代. 編者も書いているように,第二巻よりは低調な感じ.ちょっとマンネリ感があるな.「最後の良き故郷」とかも悪くはないが,既視感がある.そのなかではスペイン内戦などに題材をとった「蝶々と戦車」「戦いの前夜」「誰も死にはしない」なんかがいいか...
ヘミングウェイの短編集.完結編はキューバ時代. 編者も書いているように,第二巻よりは低調な感じ.ちょっとマンネリ感があるな.「最後の良き故郷」とかも悪くはないが,既視感がある.そのなかではスペイン内戦などに題材をとった「蝶々と戦車」「戦いの前夜」「誰も死にはしない」なんかがいいかな. 生前未発表の短編も入っているが,こちらは発表しなくてよかったのもある気がする.最後の「異郷」は老いのつらさが滲み出ている.若い美人と旅行するのも楽じゃない.
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※このレビューにはネタバレを含みます
☆☆☆2017年7月レビュー☆☆☆ ヘミングウェー短編集第3巻。 スペイン戦争の体験からか、戦争を題材にした作品が多い。特にマドリードを舞台にした作品が印象に残った。 ”チコーテ”というバーを舞台にした『密告』『蝶々と戦車』。戦争の最中でも、バーは案外にぎわっていたんだ、と思うと同時に、殺伐とした空気の中でバーが殺人や粛清の舞台となる。この2編からはそういう事が伝わってくる。 街の雰囲気、自然の描写や、自分がそこに居るような臨場感のあるのが素晴らしいと思う。 「マドリードが包囲されはじめて二度目の冬。タバコと人々の寛容さを含めて、すべてが欠乏していた。人々はいつも腹をすかし気味で、天気のようないかんともしがたい事柄に対してまで、突然、むかっ腹を立てていた。」 ↑『蝶々と戦車』の序盤の一描写。 戦争で荒れていく街の様子、人々の心がわかる。そしてここから何かよからぬ事が起きることを予感させる。 いつになるかわからないが、再読すればまた何かしらの発見がありそうな気がする。
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