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六ケ所村の記録 核燃料サイクル基地の素顔 講談社文庫
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六ケ所村の記録 核燃料サイクル基地の素顔 講談社文庫

鎌田慧(著者)

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六ケ所村の記録 核燃料サイクル基地の素顔 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1997/05/15
JAN 9784062635066

六ケ所村の記録

¥605

商品レビュー

4.2

5件のお客様レビュー

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2010/05/28

文庫版は全部で600…

文庫版は全部で600ページにも及ぶ非常に分厚い本だが、とても読み応えがあった。

文庫OFF

2010/05/28

核廃棄物が青森に持ち…

核廃棄物が青森に持ち込まれている。これは地元の住民や県民はもっと怒っていいべきである。

文庫OFF

2012/09/13

こんなにも様々なことが絡み合っていたのか、と嘆息が漏れた。 青森県のこの地に住みつき、血のにじむような過酷な環境で開墾をした人々の歴史、満州、そして朝鮮へ侵略を考えていた国の思惑と敗戦、飢饉、、、そこへ突如として突きつけられる「開発」の構想。  最初は石油コンビナートを作り、雇...

こんなにも様々なことが絡み合っていたのか、と嘆息が漏れた。 青森県のこの地に住みつき、血のにじむような過酷な環境で開墾をした人々の歴史、満州、そして朝鮮へ侵略を考えていた国の思惑と敗戦、飢饉、、、そこへ突如として突きつけられる「開発」の構想。  最初は石油コンビナートを作り、雇用を確保し、大きな都市になる、という触れ込みだったものが、いつのまにか石油の備蓄場になり、原子力船むつを受け入れることになり、そして最後は核のゴミ捨て場と変貌してしまった。それまでの経緯と巧妙なやり口が、具に記されている。  激しく糾弾するような筆致でもなく、それぞれの時代にその地を訪れ、その地の人に聞いた話を淡々と記した、という体裁だが、読んでいてあまりの理不尽さに怒りがこみ上げることもしばしばだった。  丹精こめて育てた、生活の糧でもある土地を、誰が危険なコンクリート詰めの施設のために手放したいと思うだろうか。そうせざるを得ない状況に追いつめられた背景には、貧困や、減反の政策や、地元の人間関係を巧みに利用した権力者の圧力があった、ということである。  もともとは上下2巻だったようだが、講談社の文庫で1冊にまとめられている。何十年にもわたって国が、政治家が、権力が、この地の人々に行ってきた仕打ちが記されたこの本には、まさに「記録」というタイトルがふさわしい。  時系列の移動や登場人物の多さで分かりにくいところもあるが、こういう現実は知っていたいという思いが強い。今現実に、政治家たちが行っているのも同じことにちがいない。こんなにも様々なことが絡み合っていたのか、と嘆息が漏れた。 青森県のこの地に住みつき、血のにじむような過酷な環境で開墾をした人々の歴史、満州、そして朝鮮へ侵略を考えていた国の思惑と敗戦、飢饉、、、そこへ突如として突きつけられる「開発」の構想。  最初は石油コンビナートを作り、雇用を確保し、大きな都市になる、という触れ込みだったものが、いつのまにか石油の備蓄場になり、原子力船むつを受け入れることになり、そして最後は核のゴミ捨て場と変貌してしまった。それまでの経緯と巧妙なやり口が、具に記されている。  激しく糾弾するような筆致でもなく、それぞれの時代にその地を訪れ、その地の人に聞いた話を淡々と記した、という体裁だが、読んでいてあまりの理不尽さに怒りがこみ上げることもしばしばだった。  丹精こめて育てた、生活の糧でもある土地を、誰が危険なコンクリート詰めの施設のために手放したいと思うだろうか。そうせざるを得ない状況に追いつめられた背景には、貧困や、減反の政策や、地元の人間関係を巧みに利用した権力者の圧力があった、ということである。  もともとは上下2巻だったようだが、講談社の文庫で1冊にまとめられている。何十年にもわたって国が、政治家が、権力が、この地の人々に行ってきた仕打ちが記されたこの本には、まさに「記録」というタイトルがふさわしい。  時系列の移動や登場人物の多さで分かりにくいところもあるが、こういう現実は知っていたいという思いが強い。今現実に、政治家たちが行っているのも同じことにちがいない。

Posted by ブクログ

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