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ポルトガルの海 フェルナンド・ペソア詩選
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 彩流社 |
発売年月日 | 1997/01/31 |
JAN | 9784882024354 |
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商品レビュー
3.7
17件のお客様レビュー
自分さえ醒めた目で知覚してるのがとても良い ものはものであるをこう徹底されると気持ちがいいもの 三人の詩人がいるというのが興味深い
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詩の中に私がない。詩の中から私が放逐されている。それ故にペソアの詩は、読者の胸の中にある熱いジクジクしたものを爽やかに解放してくれる。「わたし」とか「ぼく」とか(ポルトガル語でも違う語なのか?)が現われても、それは木や風のように「わたし」や「ぼく」について語られるに過ぎない。形而...
詩の中に私がない。詩の中から私が放逐されている。それ故にペソアの詩は、読者の胸の中にある熱いジクジクしたものを爽やかに解放してくれる。「わたし」とか「ぼく」とか(ポルトガル語でも違う語なのか?)が現われても、それは木や風のように「わたし」や「ぼく」について語られるに過ぎない。形而上学の中に私はない。ペソアの詩はしばしば形而上学的だ。 以下、ペソアの異名の詩人について。 アルベルト・カエイロ…… 形而上学という意味で、ペソア本人よりもより先鋭だ。だからこそ心から救われるような詩を書いている。 リカルド・レイス…… 彼は神々について書く。といっても、けして讃えたりはしない。異教徒として、神について書く。といっても、けなすわけでもない。あくまで静かに、神が語られる。 アルヴァロ・デ・カンポス…… 彼にはペソアには見られない情念がある。形而上学などまっぴらだ! はっきりそう言っている。彼の中には強烈な印象だけがある。彼だから捉え得る印象が、情念によって突沸する。読者は心を休めることができない。 この中で、個人的にいちばん気に入ったカエイロによる詩を引用する。 事物の神秘 それはどこにあるのか 神秘はどこにあるのか すくなくともわたしたちの前に現われて それが神秘であることを示すこともなく このことを川がどれほど 木がどれほど知っているのか それらと異なるところのないわたしはどれほど知っているのか 事物を眺め 人びとが事物について考えていることを思い出すと きまってわたしは笑う 石の上で涼しい音をたてる小川のように 事物の持つ唯一のかくされた意味 それは いかなるかくされた意味も事物は持たないということだから どんな奇異なことよりも どんな詩人の夢よりも どんな哲学者の思想よりも思いがけないのは 事物は見たとおりのものにほかならず 理解すべきものはなにもないということだ そうなのだ わたしの感覚が自ら学びとったのだ それは―― 事物に意味はなく あるのは存在 事物そのものが事物の持つ唯一のかくされた意味ということ
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初めてのフェルナンドペソア。 時に朝日のような光を放つ詩がある一方、 真っ暗な闇を直視する詩もここにはある。 「ぼくの感性は」「愛こそ」「事物の驚嘆すべき」 「わたしが死んでから」「偉大であるためには」 「直線の詩」・・・。 闇と光とそれらの間での迷いの間に詩人は立つ。
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