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ある家族の会話 白水Uブックス120海外小説の誘惑
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社/ |
発売年月日 | 1997/10/15 |
JAN | 9784560071205 |
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ある家族の会話
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商品レビュー
3.8
17件のお客様レビュー
著者の家族の物語。うるさくて口が悪くて偏見がすごいお父さん。嫌だったけど最後の方、歳とって若干丸くなったのが寂しかった。 登場人物の人柄がとても丁寧に描かれていて、それが当時の世相と相まって、映画を見ているような感じです。 ただいかんせん登場人物が多くて、似たような名前の人がいて...
著者の家族の物語。うるさくて口が悪くて偏見がすごいお父さん。嫌だったけど最後の方、歳とって若干丸くなったのが寂しかった。 登場人物の人柄がとても丁寧に描かれていて、それが当時の世相と相まって、映画を見ているような感じです。 ただいかんせん登場人物が多くて、似たような名前の人がいて、読み進む度「これ誰だっけ?」と戻ることが多かったので、疲れました。
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お話の切れ目というものが全くない。澱みなく続く会話を追っているうちに気がつけば次から次へと場面が、季節が、時代が移り変わっていく。ある家族の春秋の追い方として非常に面白く、かつ自分自身がその渦中に身を置いているような現実感があった。お父さんの「ロバどもが!」という口癖がしばらく頭...
お話の切れ目というものが全くない。澱みなく続く会話を追っているうちに気がつけば次から次へと場面が、季節が、時代が移り変わっていく。ある家族の春秋の追い方として非常に面白く、かつ自分自身がその渦中に身を置いているような現実感があった。お父さんの「ロバどもが!」という口癖がしばらく頭の中にこだましそうである。
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トリノ大の教授だった厳格な父親と、プルーストを愛読する自由で明るい母親を持ち、典型的なブルジョワ家庭で育った著者の記憶をもとに語られる家族の歴史。ファシズムが台頭し、ドイツに占領される第二次大戦のさなかを、反ファシズムで生き抜く人々の様子が淡々と描かれている。家族や友人が逮捕され...
トリノ大の教授だった厳格な父親と、プルーストを愛読する自由で明るい母親を持ち、典型的なブルジョワ家庭で育った著者の記憶をもとに語られる家族の歴史。ファシズムが台頭し、ドイツに占領される第二次大戦のさなかを、反ファシズムで生き抜く人々の様子が淡々と描かれている。家族や友人が逮捕され、流刑になり、拷問の末亡くなっているが、家族の中の日常的な会話や出来事が中心に語られていて、筆致に悲観的なところはなく、それがかえってその時代の重さを感じさせる。 家父長制の時代の父親像は、ちょっと向田邦子の描いた厳格な父親を彷彿とさせる。妻や子供たちの”不出来”を口では罵っても、常に気にかけ心配し、他人への礼を尽くす父親は、ちょっと愛らしくもある。そんな彼を支える妻は、夫に何を言われても軽く受け流すだけでなく、確固たる信念も持っていて、文学も政治も父親の意見に唯々諾々と従うだけでなく、しっかりと自分を語れる自由を持っている。 エイナウディやオリベッティという有名な会社を担った初期の人々が、ファシズムとの闘いに深い関係を持っていたことを、この本で初めて知った。
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