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予備校の英語
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 研究社出版 |
発売年月日 | 1997/12/01 |
JAN | 9784327410513 |
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予備校の英語
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
偶然、古本まつりで見かけたのが今回の本。 伊藤和夫といえば、駿台予備校で長年、英語科主任講師を務め、「英文解釈教室」などの著書で有名な人物だ。 モクモク羊は教わったこともなければ、参考書を手に取ったこともない。 駿台予備校は東大などの難関国立大志望者向けの...
偶然、古本まつりで見かけたのが今回の本。 伊藤和夫といえば、駿台予備校で長年、英語科主任講師を務め、「英文解釈教室」などの著書で有名な人物だ。 モクモク羊は教わったこともなければ、参考書を手に取ったこともない。 駿台予備校は東大などの難関国立大志望者向けの予備校で、無縁の存在と思っていたからなあ。 「基本的には、米国で英語を母国語として学習する時の方法が日本人にも最善であるとするナイーブな考え方であった」 そこからセンター試験へと続く、共通一次試験の英語問題で、短文選択問題は大部分が単語や熟語の意味に関するものだと指摘している。 日本の英語教育を次の2つに分類している。 「具体的な方法は皆無の、きれいごとに終始しているオモテの英語」と「実利的で泥くさい、受験のためのウラの英語」だ。 前者は、「読み、書き、話すの、三能力の発達」とか「コミュニケーションの重視」とかいうお題目だけ。 後者は、何としても大学へ入りたいという願望だけに支えられたとなんとも手厳しいが、現実だな。 文部科学省の役人の中には駿台予備校の英語を受講していてお世話になった方もいるだろう。現状についてどのように思っているのだろうか。 大学の英語教育に関しても苦言を呈する。 英語教育の何たるかを知らぬ人が結局は大学・高校・中学の英語を支配している状態、それを何とかしなければ英語教育の未来は暗いというのが、最近の筆者の実感であると述べている。 1997年に亡くなってから、ずいぶん月日がたっている。 今の大学受験の英語についてどう思っているのかな。
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予備校界の巨匠である著者が、死の直前までガンと闘いながらまとめた本で、予備校の英語は日本の英語教育の中でどのような位置を占め、どのような役割を果たしているのか、ということを述べた本。大学入試の英語試験のあり方を問題視し、そのような英語の問題で点数を取るための指導をしなければなら...
予備校界の巨匠である著者が、死の直前までガンと闘いながらまとめた本で、予備校の英語は日本の英語教育の中でどのような位置を占め、どのような役割を果たしているのか、ということを述べた本。大学入試の英語試験のあり方を問題視し、そのような英語の問題で点数を取るための指導をしなければならない予備校教師としての役割と、理想の英語教育とのジレンマを中心に、具体的には、文科省の掲げる英語教育の理想への批判、英文和訳の難しさ、採点の仕方、流行りの速読や情報構造で英文を読むことに対する批判、予備校の歴史などが述べられている。 予備校の英語というと、一般の中高の対極として位置しているような印象があるが、著者の「テストは何を測っているのかが大切」とか、「重要なのは授業の外で何ができるかということ」などの思想が、正統な(?)英語教育の理想と一致していることが分かり、少し驚いた、というか安心した。むしろ問題があるのは大学の入試問題の方で、具体的にどこがどう問題なのかということが、プロの目を通して鋭く、何度も主張されている。 「どんな英語でもその理解度を見るには訳させてみれば分かる」とか、「英語は文法を意識せず大量に速く読むことで、最終的には読めるようになる」とか、一度は聞いたこともある有名な言説について、鋭い批判を展開している点が興味深い。経験に裏打ちされていて説得力があるし、著者のような視点をもって受験英語を見直してみたいと思った。(12/03/31)
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エッセー集。これ読んでも英語はできないわけだが、それでも人生の本当に最後の局面で書かれた「まえがき」の鬼気迫る文面は今でも迫力を感じる。 一つの時代を作った人には、その生きざまを自ら語る資格がある。そのことを十二分に伝える一冊。
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