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檻のなかの子 憎悪にとらわれた少年の物語
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檻のなかの子 憎悪にとらわれた少年の物語

トリイ・ヘイデン(著者), 入江真佐子(訳者)

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檻のなかの子 憎悪にとらわれた少年の物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/
発売年月日 1997/09/30
JAN 9784152081094

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檻のなかの子

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商品レビュー

4.1

23件のお客様レビュー

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2025/07/09

昔に読んだ「シーラという子」「タイガーという子」を思い出し購入。 毎回、こんな世界もあるんだ…と心痛み、何とかハッピーエンドになれと願いながら読む。 五里霧中、試行錯誤、紆余曲折、七転八起。 今回は明るい未来がありそうな終わり方で良かった。

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2016/07/14

小学生のときにトリイヘイデンの本に出会った。 読書感想文の本として選んだわけだが、大凡12歳が読書感想文の題材とすべき内容ではなかった。 この物語が真実であるなんて、頭の中では分かっていながらも認識できていなかったのではないか?と今の自分なら感じる。 当時は読み進めていくのが恐く...

小学生のときにトリイヘイデンの本に出会った。 読書感想文の本として選んだわけだが、大凡12歳が読書感想文の題材とすべき内容ではなかった。 この物語が真実であるなんて、頭の中では分かっていながらも認識できていなかったのではないか?と今の自分なら感じる。 当時は読み進めていくのが恐く、自分と同世代の子どもがこんな悲惨な目に遭っているなんて嘘であってほしいと願いながらページをめくっていった。 檻の中で心を閉ざす少年に向き合うヘイデンの姿も粘り強く、その使命感の強さに子どもながらに憧れを抱いたのは今でも忘れられない。 今までの人生の中なでこれだけ自分の感性を揺さぶられたことはないといえる。 事実は小説より奇なり。

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2015/05/15

トリイの作品の中では珍しく、ある程度成長した男の子が主人公の話。その子が常に何かに異常に怯えているのは、トリイと話しているうちに自分の怒りに対して怯えているのだということが分かってくる。怒りを解放していくたびに、男の子の人格にも変化が見える。うろ覚えだけど。 主人公の過去が壮絶過...

トリイの作品の中では珍しく、ある程度成長した男の子が主人公の話。その子が常に何かに異常に怯えているのは、トリイと話しているうちに自分の怒りに対して怯えているのだということが分かってくる。怒りを解放していくたびに、男の子の人格にも変化が見える。うろ覚えだけど。 主人公の過去が壮絶過ぎて、読んでいて辛かった。虐待はいけない。とくに、男性が力を誇示するための虐待というのは途方もなく醜い。 これを読んでいて思うのは、書いていてなんだけどやっぱりトリイの作品に魅力があるのは大人しくて聡明な、それでいて生命力に溢れた小さな女の子が主人公だからこそなのかなあとも思う。トリイの作品は選択制無言症が主なテーマになっているけれど、その無言の中にかくされた豊かな生命活動、そういった物語がすごく魅力的なのだ。皆んな壮絶な虐待を受けているのに関わらず。

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