檻のなかの子 の商品レビュー
小学生のときにトリイヘイデンの本に出会った。 読書感想文の本として選んだわけだが、大凡12歳が読書感想文の題材とすべき内容ではなかった。 この物語が真実であるなんて、頭の中では分かっていながらも認識できていなかったのではないか?と今の自分なら感じる。 当時は読み進めていくのが恐く...
小学生のときにトリイヘイデンの本に出会った。 読書感想文の本として選んだわけだが、大凡12歳が読書感想文の題材とすべき内容ではなかった。 この物語が真実であるなんて、頭の中では分かっていながらも認識できていなかったのではないか?と今の自分なら感じる。 当時は読み進めていくのが恐く、自分と同世代の子どもがこんな悲惨な目に遭っているなんて嘘であってほしいと願いながらページをめくっていった。 檻の中で心を閉ざす少年に向き合うヘイデンの姿も粘り強く、その使命感の強さに子どもながらに憧れを抱いたのは今でも忘れられない。 今までの人生の中なでこれだけ自分の感性を揺さぶられたことはないといえる。 事実は小説より奇なり。
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トリイの作品の中では珍しく、ある程度成長した男の子が主人公の話。その子が常に何かに異常に怯えているのは、トリイと話しているうちに自分の怒りに対して怯えているのだということが分かってくる。怒りを解放していくたびに、男の子の人格にも変化が見える。うろ覚えだけど。 主人公の過去が壮絶過...
トリイの作品の中では珍しく、ある程度成長した男の子が主人公の話。その子が常に何かに異常に怯えているのは、トリイと話しているうちに自分の怒りに対して怯えているのだということが分かってくる。怒りを解放していくたびに、男の子の人格にも変化が見える。うろ覚えだけど。 主人公の過去が壮絶過ぎて、読んでいて辛かった。虐待はいけない。とくに、男性が力を誇示するための虐待というのは途方もなく醜い。 これを読んでいて思うのは、書いていてなんだけどやっぱりトリイの作品に魅力があるのは大人しくて聡明な、それでいて生命力に溢れた小さな女の子が主人公だからこそなのかなあとも思う。トリイの作品は選択制無言症が主なテーマになっているけれど、その無言の中にかくされた豊かな生命活動、そういった物語がすごく魅力的なのだ。皆んな壮絶な虐待を受けているのに関わらず。
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「シーラという子」から2さつめ。今度は16歳という「児童」の枠を外れた少年との心の交流を描いています。シーラ〜と変わらず、著者の等身大で人間くさい書き方がまた素敵です。このシリーズは、児童虐待よりも、こどもに寄り添うことの中での出来事にスポットを当てているので、読みやすくて好きな...
「シーラという子」から2さつめ。今度は16歳という「児童」の枠を外れた少年との心の交流を描いています。シーラ〜と変わらず、著者の等身大で人間くさい書き方がまた素敵です。このシリーズは、児童虐待よりも、こどもに寄り添うことの中での出来事にスポットを当てているので、読みやすくて好きなのですが、いやぁこれは…なんかすごかった。こんなふうに扱われてる子たちがたくさんいるんだなぁと思うと…月並みだが胸がつまる。ノンフィクションなんで明確な救いみたいなものはないんですが、例え一生添うわけでなくとも「今」誰かを救うことが大事なんだと思わされる。これ読んだら「中途半端な優しさは逆に無責任で残酷だ」とかヌルイこと言えないよ。なにを投げ出してもいま全力で助けなくちゃと思うこと、それこそが大事なんだと思いました。他のも読む機会があるかなー。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
8年間、だれとも口をきかず、日中ずっと児童養護施設の机の下でおびえている15歳の恐怖症の少年ケヴィン。 辛抱強く一緒に机の下に入って なんとか彼の心が開くように接するトリイ。 この教育は本当にすごいと思う。 トリイは「恐ろしい」とか失敗したことも書く美談じゃないところがいい。 そのぶん、本当に怖い。
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かなり久しぶり、(10年以上か?)に読んだが、 あまり、古さを感じさせず、やはり面白かった。 海外物は、言い回しというか、翻訳の問題なのかもしれないけど、 ストーリーは良いはずだけど、頭にストレートに入って こない物が多く、苦手意識があるのだけれど、 この人のものは、昔からOK。...
かなり久しぶり、(10年以上か?)に読んだが、 あまり、古さを感じさせず、やはり面白かった。 海外物は、言い回しというか、翻訳の問題なのかもしれないけど、 ストーリーは良いはずだけど、頭にストレートに入って こない物が多く、苦手意識があるのだけれど、 この人のものは、昔からOK。 トリイ・ヘイデン再読ブーム始まりそう。 2011-53
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ドキュメンタリーなのかエッセイなのかカテゴリはよくわからないが、一人の人物が体験した実話であるには非常に密度が高く、おまけに翻訳なのにすらすらと読みやすく波乱に飛んでいる。 これのシリーズは以前薦められて読んだ事があった。分厚いしハードカバーなので、薦められなければ読まなかった...
ドキュメンタリーなのかエッセイなのかカテゴリはよくわからないが、一人の人物が体験した実話であるには非常に密度が高く、おまけに翻訳なのにすらすらと読みやすく波乱に飛んでいる。 これのシリーズは以前薦められて読んだ事があった。分厚いしハードカバーなので、薦められなければ読まなかったと思う。だが改めて読んでみて、これを読まないのはもったいなかったなと感じた。 内容はセンシティブなので触れるのをためらわれるが、普通に生きていたら絶対に知れなかっただろう世界がある。
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トリイ・ヘイデンもので今のところ一番好き。 ついに・・・人死にがでた・・・って感じもあるし、 主人公が男の子なだけあって、衝動性が強いというかな。
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結構、昔に読んだ本。 心理学系の勉強がしたくて読んだ気がする。 行動原理って意味では勉強になったと思う。 『いい話だ』とか『面白かった』というよりは、『勉強になった』という感じ 評価は低めだけど、この本で得られる物はあると思う。 合う合わないがある本なので、買う前に立ち読み推...
結構、昔に読んだ本。 心理学系の勉強がしたくて読んだ気がする。 行動原理って意味では勉強になったと思う。 『いい話だ』とか『面白かった』というよりは、『勉強になった』という感じ 評価は低めだけど、この本で得られる物はあると思う。 合う合わないがある本なので、買う前に立ち読み推奨です。
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高校時代に読んだ本。 机の下に隠れたり、いきなり怒り出したり、何があったらこんなに不安定になるんだろう、と考えてしまった。 最後は落ち着いてきていて、すごくほっとしました。
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