椅子がこわい 私の腰痛放浪記

夏樹静子(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋/
• 発売年月日: 1997/06/18
• JAN: 9784163529806

商品レビュー

2019/10/06

ミステリーの女王と称された夏木静子さん（１９３８．１２．２１～２０１６．３．１９　享年７７）、小説は読んだかどうか定かではありません。本書「椅子がこわい」は１９９３年１月から約３年間、原因不明の激しい腰痛に悩まされた闘病体験記（腰痛放浪記）（１９９７．６発行）です。自律神経失調、凝り、冷え、うつ病、尾骶骨、腫瘍、霊・・・様々な原因に応じた様々な治療。読んでて怖ろしくなります。肛門に指を入れて尾骶骨を引っ張り上げる治療まで。一向に治らない。最後に心因性（夏樹という存在を支えることに疲れたことが原因）の治療（夏樹を葬る）をしてやっと治ったそうです。

2018/11/12

強烈なその腰の痛みは心身症だった。3年間、西洋医学から東洋医学、整体、整形外科、中国医療、漢方ありとあらゆる治療を試し、名医と呼ばる先生方の治療を受けてもまったく直らなかった腰痛。それが、12日間の断食と夏樹静子の入院(一年間断筆)できれいさっぱり直った。心身症恐るべし。

2018/04/29

平成五年から三年間、著者は原因不明の激しい腰痛と異様な症状や障害に苛まれた。あらゆる治療に挑戦し、ある日、奇跡的に治った（アマゾン紹介文）。

面白い。
文章は読みやすく、それでいて痛みに対する絶望感がしっかりと伝わってきました。また、そのような状況下にあって、（少なくとも本文中では）関わる方すべてに敬意を表されていて、清々しい。
万一、自分が腰痛に悩むようになったら、そういう可能性もあるもんだと覚えておきたいと思います。
…それにしても、アマゾン紹介文はひどいな。