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ガラスの独房 扶桑社ミステリー
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ガラスの独房 扶桑社ミステリー

パトリシア・ハイスミス(著者), 瓜生知寿子(訳者)

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ガラスの独房 扶桑社ミステリー

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 扶桑社
発売年月日 1996/12/30
JAN 9784594021399

ガラスの独房

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2016/05/28

冤罪被害者を主人公にしたサスペンス小説。 『主人公がどうしようもない状況に置かれている』という設定はよくあるが、この『どうしようもない状況』を端的に表現するのに、『冤罪で投獄されている』という設定ほど有効なものはなかなか無いだろう。 基本的にハイスミスの作品で、すっきりした結末を...

冤罪被害者を主人公にしたサスペンス小説。 『主人公がどうしようもない状況に置かれている』という設定はよくあるが、この『どうしようもない状況』を端的に表現するのに、『冤罪で投獄されている』という設定ほど有効なものはなかなか無いだろう。 基本的にハイスミスの作品で、すっきりした結末を迎えるものは無いと思うのだが、本書に見られる理不尽さは普段よりも強烈だった。まぁ、主人公が冤罪被害者って時点でねぇ……。

Posted by ブクログ

2010/06/16

 無実の罪で投獄された男が、看守に暴行され、医者に麻薬中毒にされながら出所。が、彼には投獄前の平安な日常は戻ってこなかった。きしむ妻との関係に、男は次第に狂気にとらわれていく。  ハイスミスゆえという感じの理不尽な物語。  まぁ、主人公が100%悪くないとはいえないのだけど、で...

 無実の罪で投獄された男が、看守に暴行され、医者に麻薬中毒にされながら出所。が、彼には投獄前の平安な日常は戻ってこなかった。きしむ妻との関係に、男は次第に狂気にとらわれていく。  ハイスミスゆえという感じの理不尽な物語。  まぁ、主人公が100%悪くないとはいえないのだけど、でも、その少しの落ち度というか、そそっかしいというか、注意力散漫というか、そういうものがもたらす悲劇はあまりにも大きい。  それなのに、あまり主人公にシンクロできないんだよね。  つか、これに出てくる人物、誰一人としてシンクロできる人間がいない。  皆、それぞれに自我ばかりを通していて、他者を、隣人を見るということがない。    ああそうか。  これは、ある盲目の話なのかもしれない。  見るべき時に、見るべきものを見なかった、目をそらした、目を閉ざした、そういったものがもたらす悲劇なのだろう……。

Posted by ブクログ

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