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浅草紅団・浅草祭
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浅草紅団・浅草祭
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商品レビュー
3
13件のお客様レビュー
モダンな都市の雰囲気…
モダンな都市の雰囲気が濃厚な作品集。『雪国』や『伊豆の踊り子』とは違った魅力がありました。
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関東大震災の後の東京…
関東大震災の後の東京を描いたモダン小説。夢野久作のルポにも通じる貴重な記録。
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「浅草紅団」は1930(昭和5)年、その続編「浅草祭」は1934(昭和9)年の作品。 浅草界隈の「不良」少年少女らのなかに作者自身らしい「私」が潜入し、その生活実態をルポルタージュする、という作品で、どうも他の川端作品とは趣が異なり、しっくりこなかった。 興味の対象である「他...
「浅草紅団」は1930(昭和5)年、その続編「浅草祭」は1934(昭和9)年の作品。 浅草界隈の「不良」少年少女らのなかに作者自身らしい「私」が潜入し、その生活実態をルポルタージュする、という作品で、どうも他の川端作品とは趣が異なり、しっくりこなかった。 興味の対象である「他者たち」を描いているわけだが、その辺が、いつもあぶりだされる「私の孤独感」に結び付かなくて、異色な感じがしたのだろう。 初期作品で、「伊豆の踊子」と「雪国」のあいだに位置するものだが、どうも川端康成の本来のトーンと隔たり、多様性の観点から言えば興味深いのかもしれないが、私には馴染みがたいように思われた。 ところどころにある清新な表現は、さすがである。
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