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マクベス ちくま文庫シェイクスピア全集3
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 1996/12/07 |
| JAN | 9784480033031 |
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マクベス
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マクベス
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商品レビュー
3.9
35件のお客様レビュー
当初、王に忠誠を誓う英雄マクベスだったが、人間というものは境遇、きっかけに振り回されやすいもの。魔女の予言と妻の押しの強さに呑まれ、納得していない状態で「行動」に移す。初めは、裏切り行為に対しての自責の念があったにもかかわらず、苦労と苦悩が増すにつれて段々、他責思考に変化していく...
当初、王に忠誠を誓う英雄マクベスだったが、人間というものは境遇、きっかけに振り回されやすいもの。魔女の予言と妻の押しの強さに呑まれ、納得していない状態で「行動」に移す。初めは、裏切り行為に対しての自責の念があったにもかかわらず、苦労と苦悩が増すにつれて段々、他責思考に変化していく。 予言への「行動」は自分で選択できた。魔女は王殺しを要求していない。魔女はマクベスの人間力を試した。 人生は自分で選択して行動に移すことが精神の健康にとっても重要。そうでないと「行動」に責任が持てず他責的なり、自分の人生を生きているとは感じにくい。マクベスは女性たちに翻弄されている。
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- ネタバレ
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マクベス夫人に名前がない理由、「誰でもマクベス夫人になり得るというメッセージ説」が有力なもののひとつみたいね。でも私は「二人あわせて"マクベス"だから」説を推すぞ! 松岡和子さんがこの夫婦は「we」という一人称が印象的で、一心同体な夫婦、行動が共鳴しているのだ、と指摘していた。また、この夫婦を「一卵性夫婦」と呼んでいた。 私はこの話を「ひとりの武将の転落話」よりも「ひと組の夫婦の歪んだ愛の話」として見たい。お互いがお互いへの愛を証明すべく、共犯というスパイスで愛を彩るべく、国王殺しをしたという解釈もできるかな、と考えた。 マクベス夫人の「やると決めたら赤子でも殺める」発言、帝王切開で産まれたマクダフがマクベスを倒す設定、バンクフォーの子・フリーアンスが王になるなど、「子」がキーワードになっている話だと思う。 「新たな名誉というのは下ろしたての服と同じでなかなか身につかない」など、服という例えがよく出る話。服とは知恵であり、社会性だ。一方赤子は当然、服を着ないで産まれるものだ。名誉への欲を捨てよ、「赤子」に戻れというメッセージが私は見えた。マクダフが未熟児で誕生したという言及は「永遠に赤子」という意味だったのだろうか。 門番に「酒とはこういう性質のあるものだ」と言われて「分かるぜ……」というより「ふーん、そうなんだ」ってなる感じとか、マクダフを意識して子ども側に描いているような気がした。 ……と思っていたら! 松岡和子さんも『赤ん坊や子供のイメージがたびたび出てくる』と指摘していた! 私にはこの劇、マクベス・マクベス夫人・マクダフの擬似的な三人家族の話にも見える。夫妻の夜の共同作業→妻の死去と復讐者マクダフ誕生→マクダフ成長し、マクベス(父)を倒す、というイメージ。フロイトの言った「父親殺し」のようなイメージで。 だからかな、悲劇にも関わらず「再生」「再誕」「転生」のような希望の言葉が浮かぶ。夢占いでは殺される夢が再生を意味することに似ている。妙な縁起のよさがある。 マクベスは「ローマの馬鹿どもの真似をしてこの剣で自害などしてたまるか」といい、実際最後まで闘って殺される。この描写、過去の人でなく「現代の人」になろうとした、と捉えることも可能か。 世代交代、古きから新しきへ、親から子へ。これらの印象は場面の端々から感じられる。やはり心地のよい話だと思った。 ところで私はこの本を読んだしばらく後、会社で手をアルコール除菌するときに、頭の中でマクベス夫人ごっこをしてた。マクベス夫人のセリフを思いだしながら手をスリスリしてた。その日は6〜7回はアルコールスプレーをやったと思うので、そのたびにマクベス夫人ごっこをしていたことになる。
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シェイクスピア全集3 ご存知、四大悲劇の一つ。 三人の魔女の奇怪な予言によって引き出された野心と、それによって破滅に向かうマクベス夫妻の物語でございます。 魔女たちの妖しくもリズミカルな台詞も印象的ですが、個人的に注目したのは、マクベス夫妻の心理的な「対比」と「逆転」の描き方...
シェイクスピア全集3 ご存知、四大悲劇の一つ。 三人の魔女の奇怪な予言によって引き出された野心と、それによって破滅に向かうマクベス夫妻の物語でございます。 魔女たちの妖しくもリズミカルな台詞も印象的ですが、個人的に注目したのは、マクベス夫妻の心理的な「対比」と「逆転」の描き方ですね。 前半は躊躇する夫の尻を叩き、強烈な野心で犯罪を主導していたマクベス夫人。 しかし一度手を染めてからの後半、保身のために歯止めが効かなくなり暴走していくマクベスとは対照的に、夫人は罪悪感に押しつぶされ、夢遊病となって崩壊していく・・。 この二人の心理変化の対比が興味深いですね~。 ――“Fair is foul, and foul is fair”―― (きれいは汚い、汚いはきれい) この有名な台詞のように、人間の本質は表裏一体であること。そして、人の心の奥底にある普遍的な闇を改めて突きつけてくる内容で、個人的には悲劇というより教訓モノっぽいな・・と、思った次第です~。 ということで、悪に手を染めた人間の哀しい末路を圧倒的な演劇性によって味合わせて頂きました。 →→全集NO.4は『夏の夜の夢 間違いの喜劇』。
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