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モロー博士の島 偕成社文庫3214
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 偕成社/ |
発売年月日 | 1996/08/01 |
JAN | 9784036521401 |
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モロー博士の島
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
久々に本を読み終えた。 確かこの本が欲しかったのはホラーというか、怪奇的なテーマに惹かれたからなのだが、解説まで読んでみてキリスト教的な考え方への風刺を含む物語であると紹介されておりなるほどなと思った。 確かに動物人間たちが本質的な理解ができていないにも関わらず教えを唱え"主"に畏れを抱いたり、それを喪って理性的な分別が瓦解しかけるシーンは印象的だ。そしてしまいには抑制しきれない動物的本能が蘇り、獣の状態に戻っていく… (この辺りの展開、構造だけ見ると『アルジャーノンに花束を』を彷彿とさせる。『モロー博士の島』は人間の理性の退化を予見して客観的に恐怖している内容なので明白な違いはあるが) 妄信の対象が精神的支柱がとなり、西洋の人々の理性をいかに支えているかについて考えさせられる。この考え方は今も根深いのだろうか?日本人の宗教観には今も昔も合致しないので考えにくいが、この本の刊行当時の西洋の時代背景を考えるとなかなか鋭い示唆に富んだ内容だったのではないだろうか。
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船が難波し辿り着いた孤島では,恐ろしい生物学研究が行われていた。動物人間の実験からの逃亡や,その退化まで,恐怖とサバイバルは独創的で面白い。
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マッドサイエンティストの夢の国。なんてこった。 面白かったです。動物を人間に作り変えても、また動物に近付いていってしまう…というのは興味深い。元々の動物の種類によって性格も違います。 モロー博士=主(創造主?)になっているのも凄い。 主人公は孤島を脱出出来たけれど、ロンドンへ戻ってきてからも人間への不信が拭えず今はまた僻地で一人暮らしているラストも薄ら寒くて良いです。 古き良き古典児童書みたいな書籍の様子だけれど、ハードSFでした。対象年齢は小学校高学年からっぽい。先輩から教えてもらった本です。
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