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うずまき猫のみつけかた 村上朝日堂ジャーナル
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1996/05/24 |
JAN | 9784103534068 |
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うずまき猫のみつけかた
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商品レビュー
3.6
11件のお客様レビュー
確かにこれは「ジャーナル(日記)」だ。繰り言を敢えて書くと、私は若い頃は村上春樹の小説は好きだったがエッセイはさほど(購買的な意味でも批評的な意味でも)買っていなかった。内輪向けというか、「ハルキスト」に向けて綴っている独自のノリが受け容れられなかったからだ。だが、今になってそれ...
確かにこれは「ジャーナル(日記)」だ。繰り言を敢えて書くと、私は若い頃は村上春樹の小説は好きだったがエッセイはさほど(購買的な意味でも批評的な意味でも)買っていなかった。内輪向けというか、「ハルキスト」に向けて綴っている独自のノリが受け容れられなかったからだ。だが、今になってそれなりに健康に気を配るようになり、つまりは若くないことを思い知らされつつ読んでみると彼がどの年齢になっても自己鍛錬を怠らず、くだらない消費活動にうつつを抜かすことなく書き続けていることに戦慄さえ感じる。その凄味が平凡な題材の中で光る
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あくまでもライトで分かりやすい。おまけに文体までもいい加減だ。それでもどこか最後にしみじみさせることを構成として忘れないのはサービス精神なのだろう。どんなに軽いエッセイでも確実に琴線に触れて、記憶に残る。
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やっぱりというか当たり前というか、「村上朝日堂」とあるように「やがて哀しき外国語」よりも幾分かリラックスして読める。やはりこの人のエッセイはこの感じがちょうどいい。「辺境・近境」とちがって視線もパッセンジャーじゃないしね(住んでいるんだから当たり前か)。最後の章で猫のピーターが森...
やっぱりというか当たり前というか、「村上朝日堂」とあるように「やがて哀しき外国語」よりも幾分かリラックスして読める。やはりこの人のエッセイはこの感じがちょうどいい。「辺境・近境」とちがって視線もパッセンジャーじゃないしね(住んでいるんだから当たり前か)。最後の章で猫のピーターが森に消えていくところは、なんとなく「ハードボイルドワンダーランド」を思い出させる。
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