うずまき猫のみつけかた の商品レビュー
確かにこれは「ジャーナル(日記)」だ。繰り言を敢えて書くと、私は若い頃は村上春樹の小説は好きだったがエッセイはさほど(購買的な意味でも批評的な意味でも)買っていなかった。内輪向けというか、「ハルキスト」に向けて綴っている独自のノリが受け容れられなかったからだ。だが、今になってそれ...
確かにこれは「ジャーナル(日記)」だ。繰り言を敢えて書くと、私は若い頃は村上春樹の小説は好きだったがエッセイはさほど(購買的な意味でも批評的な意味でも)買っていなかった。内輪向けというか、「ハルキスト」に向けて綴っている独自のノリが受け容れられなかったからだ。だが、今になってそれなりに健康に気を配るようになり、つまりは若くないことを思い知らされつつ読んでみると彼がどの年齢になっても自己鍛錬を怠らず、くだらない消費活動にうつつを抜かすことなく書き続けていることに戦慄さえ感じる。その凄味が平凡な題材の中で光る
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あくまでもライトで分かりやすい。おまけに文体までもいい加減だ。それでもどこか最後にしみじみさせることを構成として忘れないのはサービス精神なのだろう。どんなに軽いエッセイでも確実に琴線に触れて、記憶に残る。
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やっぱりというか当たり前というか、「村上朝日堂」とあるように「やがて哀しき外国語」よりも幾分かリラックスして読める。やはりこの人のエッセイはこの感じがちょうどいい。「辺境・近境」とちがって視線もパッセンジャーじゃないしね(住んでいるんだから当たり前か)。最後の章で猫のピーターが森...
やっぱりというか当たり前というか、「村上朝日堂」とあるように「やがて哀しき外国語」よりも幾分かリラックスして読める。やはりこの人のエッセイはこの感じがちょうどいい。「辺境・近境」とちがって視線もパッセンジャーじゃないしね(住んでいるんだから当たり前か)。最後の章で猫のピーターが森に消えていくところは、なんとなく「ハードボイルドワンダーランド」を思い出させる。
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村上春樹は猫が好きなんだな… 猫めちゃくちゃ可愛い好きだーと言う表現はないけど、そこここに猫の話題がそっと出てきて、好きなんだなー…としんみり感じる。 作家としてはマラソンに出るのが好きでいつも、ランニングをしている辺りかなり健康的な作家さんだなと感心する。 最後の方に大学時代は...
村上春樹は猫が好きなんだな… 猫めちゃくちゃ可愛い好きだーと言う表現はないけど、そこここに猫の話題がそっと出てきて、好きなんだなー…としんみり感じる。 作家としてはマラソンに出るのが好きでいつも、ランニングをしている辺りかなり健康的な作家さんだなと感心する。 最後の方に大学時代はお金がなくて…と言う下りがあって、世界的作家でも苦しい時代を過ごした時もあったんだなぁとしみじみ感じた。
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やっぱり村上 春樹 さんの文体は、私はちょっと苦手・・・ 内容は興味深いんだけど、読み進めるのに時間がかかって ・・・っていうか、居眠りしちゃうし。(苦笑)
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図書館て素晴らしい第3弾 おなじみ村上朝日堂 いつものぐだぐだ(良い意味での)感はわりと少なく 村上さんのリアルな日常を垣間見ることができます 猫を飼ってマラソンをした後にジャズ聴きながらビールを飲みたくなる
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海辺のカフカと一緒に読んだら、村上氏は超『ナカタさん』だった。とぼけた写真を掲載してる不真面目な感じが好きだな。
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ボストン滞在記でした。日常生活がこんな感じかぁ。こんな捉え方をするんだなって思ったり。 どんどん読み進められる軽い文章で、ボストン滞在中の写真もあったり挿絵があったりでいい感じです。猫の話も多くて、猫好きにはいいかも?? 「小確幸」小さくても確かな幸せ。070430
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「SINRA」に連載されていた、村上さんがケンブリッジ在住の時のエッセイです。日々の事や新聞の記事や「そういえば」的な凄く気楽な感じです。安西水丸さんのイラストがばっちり合っています。大好きな一冊です。
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やはり安西水丸のイラストは単行本で見るべし。アメリカにいるので共感できる部分もあり、春樹氏のエッセイは軽快である。ただ、エッセイ読めば読むほど、春樹氏って変な人・・・ 31
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