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バルト テクストの快楽 現代思想の冒険者たち21
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 1996/10/10 |
| JAN | 9784062659215 |
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バルト
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「読者」としてロラン・バルトの思想に接するというスタイルで書かれた解説書です。 バルトの「思想」を解説するというふるまいは、それじたいが矛盾をはらんでいるように思えます。なぜなら、バルトはみずからの「思想」を主体的に語るのではなく、ミシュレやブレヒト、バルザックといった作家たち...
「読者」としてロラン・バルトの思想に接するというスタイルで書かれた解説書です。 バルトの「思想」を解説するというふるまいは、それじたいが矛盾をはらんでいるように思えます。なぜなら、バルトはみずからの「思想」を主体的に語るのではなく、ミシュレやブレヒト、バルザックといった作家たちの作品を「読者」として享受することのたのしみを、その文章を通じて示してきたからです。そのようなバルトの解説書をしるすにあたって、著者はバルトに代わってその「思想」を語るのではなく、バルトとともに「読む」ことにそくして、テクストの快楽を享受することのありかたを示そうとしています。 本書の冒頭付近でとりあげられるのは、母親に抱かれる幼いバルトの写真です。『明るい部屋』でバルトが言及しているこの写真は、楕円形の鏡に映る二人のすがたを撮影したものと思われますが、写真のなかの自己について「これがお前だよ」と語るバルトの志向は、鏡面で折り返されて自己のうちにその軌跡をえがきます。そして、ラカンのいう「鏡像段階」における想像的な自己の成立という出来事は、テクストを読むという営みのなかで何度も反復されることになります。仮にバルトの「思想」と呼べるものがあるとすれば、それはテクストを読むというバルトのふるまいが鏡面で折り返され、その志向のえがく軌跡が彼自身のうちにのこした痕跡のようなものであるはずです。 著者は、バルトのミシュレ論、ブレヒト論、バルザック論などを読み解くことで、反復された軌跡をたどる試みをおこなっています。
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