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デカルト(2)
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デカルト(2)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勁草書房/
発売年月日 1996/10/01
JAN 9784326198306

デカルト(2)

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2012/02/12

デカルトの生涯をたどった『デカルト1』(勁草書房)の続編で、デカルト哲学の解説がなされている。 いちおう入門書のはずなのだが、著者自身のデカルト研究と言ってよい内容である。あまりにも煩瑣な議論は後注にまわすという工夫がなされているものの、入門書のレヴェルを超える深い内容が扱われ...

デカルトの生涯をたどった『デカルト1』(勁草書房)の続編で、デカルト哲学の解説がなされている。 いちおう入門書のはずなのだが、著者自身のデカルト研究と言ってよい内容である。あまりにも煩瑣な議論は後注にまわすという工夫がなされているものの、入門書のレヴェルを超える深い内容が扱われている。 序章では、デカルトの「分析的方法」とは何であったのかが検討される。『規則論』でデカルトが説く〈方法〉とは、与えられた問題において既知量と未知量を方程式によって関連づけることであり、つまりはその問題が解けたものとして仮定してかかるということだった。したがってその〈方法〉は、何らかの個別的・具体的な問題を説くことに向けられる、代数的ないし解析的方法にほかならないと著者は主張する。 しかし、こうした個別的な問題を個別的な方程式に持ち込んで解いてゆくというこの〈方法〉が、学問を体系的統一にもたらすための〈方法〉に、そのまま流用されてよいとは言えない。じっさい、「物体即延長」の思想に基づくデカルトの自然科学的探究では、仮説演繹的な〈方法〉が採用されており、世界を「証明する」(prouver)ものではなく「検証する」(expliquer)ものだったと著者は述べる。 その後、デカルトのコギト命題、明証性の規則と神の存在証明との間の「循環」をめぐる問題、物体即延長の思想などが検討される。そこでの著者の分析は、デカルト哲学において、方法論的ないし知識論的な観点と、体系的ないし存在論的な観点とが、たがいに整合されることなく混在していることを見極めることに向けられている。

Posted by ブクログ

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