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殺す風 創元推理文庫
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殺す風 創元推理文庫

マーガレット・ミラー(著者), 吉野美恵子(訳者)

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殺す風 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社/
発売年月日 1995/06/09
JAN 9784488247072

殺す風

¥605

商品レビュー

3.8

17件のお客様レビュー

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2026/05/29

マーガレット・ミラー4冊目。 面白くて一気読み!『狙った獣』に次ぐお気に入りです。 端的に述べるなら仲間内の不倫もので、特に関心があるジャンルでもないのに、不思議とぐいぐい読ませる。チュリーという「唯一の良心」に救われた点もあり。 そして、不倫した男が臆病風に吹かれて逃げた話…...

マーガレット・ミラー4冊目。 面白くて一気読み!『狙った獣』に次ぐお気に入りです。 端的に述べるなら仲間内の不倫もので、特に関心があるジャンルでもないのに、不思議とぐいぐい読ませる。チュリーという「唯一の良心」に救われた点もあり。 そして、不倫した男が臆病風に吹かれて逃げた話……と思いきや、終盤の展開に呆然。二重の意味で怖かった……。 ミラーの作品はミステリ要素が強いわけでもなく、どちらかというと後味の悪い終わり方が多いようですが、なぜだか嫌な気分にはならないんですよねぇ。 むしろ、やさしくて綺麗。訳文を読んでいるから文体については語れませんが、おおむねそんな印象を受けます。 けれど、ふんわりした世界でキラキラ輝いていたのが、ガラスの破片ではなく鋭利なナイフだった……みたいな反転を見せることがあり、その唯一無二のゾワゾワする感覚に惹かれているのだと思います。 手に入りそうなミラーの作品が残り少なく、少しでもミラーを感じるため(?)、夫の”ロスマク”の方を読もうかな……なんて考えております。ミラーロスだ〜。

Posted by ブクログ

2025/09/26

カナダ出身のアメリカの作家マーガレット・ミラーの長篇ミステリ作品『殺す風(原題:An Air That Kills)』を読みました。 夫は作家のロス・マクドナルドです。 -----story------------- ロンの妻が最後に彼を見たのは、四月のある晩のことだった。 前...

カナダ出身のアメリカの作家マーガレット・ミラーの長篇ミステリ作品『殺す風(原題:An Air That Kills)』を読みました。 夫は作家のロス・マクドナルドです。 -----story------------- ロンの妻が最後に彼を見たのは、四月のある晩のことだった。 前妻の件で諍いをした彼は、友達の待つ別荘へと向かい──それきり、いっさいの消息を絶った。 あとに残された友人たちは、浮かれ騒ぎと悲哀をこもごも味わいながら、ロンの行方を探そうとするが……。 自然な物語の奥に巧妙きわまりない手際で埋めこまれた心の謎とは何か? 他に類を見ない高みに達した鬼才の最高傑作。 解説=岡林克也 ----------------------- 1957年(昭和32年)に刊行された作品です。 ロン・ギャラウェイの妻エスターが最後に彼を見たのは、4月のなかごろ土曜日の晩だった……ギャラウェイは出かける前にエスターと軽い痴話喧嘩をしたものの2人の子どもに声をかけ家を出ていった、、、 長年の友人たち3人の待つロッジへ向ったのだが、そしてそれきり消息を絶ってしまった……ロッジでギャラウェイの到着を待っていた友人たちは、彼が最後に立ち寄ったと思われるハリーの妻セルマ・ブリームと連絡をとる。 だが、友人はセルマの衝撃的な告白を聞くことになる……彼女は妊娠をしていて、その父親はロン、彼女は夫のハリーを裏切り、ロンと関係していたと、、、 そしてそのことをロンに告げたばがりだと……やがてエスターのもとへロンの悔恨の手紙が届き、崖から車ごと湖へ飛び込んだロンの溺死体が発見される。 週末に仲間と釣りに行くと出て行ったまま失踪してしまったロン・ギャラウェイ……友人の妻との不倫の果ての失踪か!? 表面的には幸せな家庭の日常が、ある事件をきっかけに崩壊していく、、、 仲間うちの不倫騒動が引き起こす悲喜劇を人間の心理の闇を深く掘り下げながら描いた物語でした……ミステリの要素よりも、登場人物の葛藤や秘密、そして家族という閉じた空間の歪みに重点を置いて描いかれた複雑な人間ドラマでしたね。 平凡な日常生活に入った些細な歪みが徐々に人々の心を蝕み、そして結末で意外な転換を見せる展開が興味深かったですね……心理描写の巧みさが印象的な作品でした。

Posted by ブクログ

2024/07/05

実に味わい深い作品だ。 驚きハラハラのミステリ、というわけではないが、ヴァージニア・ウルフのような、各人物視点から細やかに性格が描写され、物語が少しずつ動いていく。作者の技量を感じさせる名品。

Posted by ブクログ

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