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社会学講義 人と社会の学 中公新書1242
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論社 |
発売年月日 | 1995/04/25 |
JAN | 9784121012425 |
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社会学講義
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
社会科学の業績が集積した立派な名著 社会科学には初めて触れたので読解に時間がかかったが、全体的によくまとまってゐて、努めて客観的に書かれてゐた。説明も大変丁寧で、模範的に書いてみたいと思ったほどである。 社会学を本質的に概観する上で有用であり、面白い、有意義だ、研究水準もちゃ...
社会科学の業績が集積した立派な名著 社会科学には初めて触れたので読解に時間がかかったが、全体的によくまとまってゐて、努めて客観的に書かれてゐた。説明も大変丁寧で、模範的に書いてみたいと思ったほどである。 社会学を本質的に概観する上で有用であり、面白い、有意義だ、研究水準もちゃんとしてゐる、と判断した。小谷野敦は富永健一を偉い社会学者だと書いてゐて、読んで確かにその通りだと思った。社会学者を名乗る古市や上野千鶴子などとは歴然とした差がある。 おもしろくないと言ふ人がゐるが、学問に向っておもしろいもつまらないもあるまい。学問は決しておもしろく書くことが目指されるものではない。
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【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
◆新書サイズであるにも関わらず、広範かつ茫漠とした社会学の全容を俯瞰して見せる重厚なガイドブック◆ 1995年刊行。 著者は東京大学名誉教授(社会学理論、社会変動・近代化、経済社会学、社会階層論、組織理論)。 重厚である。通常の新書レベルは超え、叙述密度の濃さから言えばなまじの概説書は凌駕するだろう。それは社会学の対象領域の広さと、雑多さに依拠、すなわち学問対象の「社会」の持つ意味・領域の広深さの必然的な帰結であるとはいえる。 大体、法学や経済学が社会や人間の営みを対象とする以上、社会学の範疇とも言え、また人間が社会を動かしている以上、その人間心理も社会学の領域と言えないことはないからである。 これら広大な学問領域の全容を言及しようとする意味で、本書は社会学全体の地図のような役割を果たしていることは確かだ。 まず、全体を様々な物差しで峻別しマッピングしていく。 つまり、社会学検討の視点の置き場が、個人か社会か(ミクロとマクロ)。静的分析か動的分析か(マクロの中の社会的システム構造論と社会的システム変動論)。演繹的理論か実証的帰納か(理論社会学と経験社会学)。統合的・一般的領域か、個別具体的領域か(理論社会学と領域社会学)。 その上で、社会学の学説史を、源流の西欧と、これを受容・検討した日本での展開を踏まえ、現代社会学への誘っていく。 勿論、領域社会学のように余りに多様かつ雑多なため(しかも、その中には他の学問、法学・経済学・教育学などの領域への越境と見られる分野もある)、その全容に触れることなど、紙幅的にも、著者の目配せと理解の範疇という観点でも不可能な部分もあり、事実、この点は割愛されている部分も多い。 また、様々な解説自体について、富永社会学のバイアスから逃れることも皆無ではなかろう。 しかし、新書サイズ(一応)に圧縮し、全体を俯瞰できれば十分ともいえる。軽量ではない内容も長所だ。 もとより社会学のガイドブックの選択は専門家の意見に従うべきだろう。ただ、素人ながらに、取っ掛かりとして、本書がその一になるかも知れないなぁとは思う読後感である。
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