1,800円以上の注文で送料無料

社会学講義 の商品レビュー

3.7

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/01/07

社会科学の業績が集積した立派な名著  社会科学には初めて触れたので、読解に時間がかかった。  全体的によくまとまってゐて、努めて客観的に書かれてゐた。説明も大変丁寧で、模範的に書いてみたいと思ったほどである。  社会学を本質的に概観する上で有用であり、面白い、有意義だ、研究水準も...

社会科学の業績が集積した立派な名著  社会科学には初めて触れたので、読解に時間がかかった。  全体的によくまとまってゐて、努めて客観的に書かれてゐた。説明も大変丁寧で、模範的に書いてみたいと思ったほどである。  社会学を本質的に概観する上で有用であり、面白い、有意義だ、研究水準もちゃんとしてゐる、と判断した。  小谷野敦は富永健一を偉い社会学者だと書いてゐて、読んで確かにその通りだと思った。社会学者を名乗る古市や上野千鶴子などとは歴然とした差がある。  おもしろくないと言ふ人がゐるが、学問に向っておもしろいもつまらないもあるまい。学問は決しておもしろく書くことが目指されるものではない。

Posted byブクログ

2018/10/28

【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・

Posted byブクログ

2018/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

◆新書サイズであるにも関わらず、広範かつ茫漠とした社会学の全容を俯瞰して見せる重厚なガイドブック◆ 1995年刊行。 著者は東京大学名誉教授(社会学理論、社会変動・近代化、経済社会学、社会階層論、組織理論)。  重厚である。通常の新書レベルは超え、叙述密度の濃さから言えばなまじの概説書は凌駕するだろう。それは社会学の対象領域の広さと、雑多さに依拠、すなわち学問対象の「社会」の持つ意味・領域の広深さの必然的な帰結であるとはいえる。  大体、法学や経済学が社会や人間の営みを対象とする以上、社会学の範疇とも言え、また人間が社会を動かしている以上、その人間心理も社会学の領域と言えないことはないからである。  これら広大な学問領域の全容を言及しようとする意味で、本書は社会学全体の地図のような役割を果たしていることは確かだ。  まず、全体を様々な物差しで峻別しマッピングしていく。  つまり、社会学検討の視点の置き場が、個人か社会か(ミクロとマクロ)。静的分析か動的分析か(マクロの中の社会的システム構造論と社会的システム変動論)。演繹的理論か実証的帰納か(理論社会学と経験社会学)。統合的・一般的領域か、個別具体的領域か(理論社会学と領域社会学)。  その上で、社会学の学説史を、源流の西欧と、これを受容・検討した日本での展開を踏まえ、現代社会学への誘っていく。  勿論、領域社会学のように余りに多様かつ雑多なため(しかも、その中には他の学問、法学・経済学・教育学などの領域への越境と見られる分野もある)、その全容に触れることなど、紙幅的にも、著者の目配せと理解の範疇という観点でも不可能な部分もあり、事実、この点は割愛されている部分も多い。  また、様々な解説自体について、富永社会学のバイアスから逃れることも皆無ではなかろう。  しかし、新書サイズ(一応)に圧縮し、全体を俯瞰できれば十分ともいえる。軽量ではない内容も長所だ。  もとより社会学のガイドブックの選択は専門家の意見に従うべきだろう。ただ、素人ながらに、取っ掛かりとして、本書がその一になるかも知れないなぁとは思う読後感である。

Posted byブクログ

2017/07/16

富永健一 社会学講義 新書なのに教科書らしい教科書。変な導入など無しに本論からダイレクトに入るあたり、有斐閣から出ている大学向けの教科書よりよっぽど教科書らしい書きっぷりをしているんでなかろうか。また、幅広い分野の話を1人で書けてしまう学識の広さに部外者だけれども脱帽もの。 ...

富永健一 社会学講義 新書なのに教科書らしい教科書。変な導入など無しに本論からダイレクトに入るあたり、有斐閣から出ている大学向けの教科書よりよっぽど教科書らしい書きっぷりをしているんでなかろうか。また、幅広い分野の話を1人で書けてしまう学識の広さに部外者だけれども脱帽もの。 この本で印象的だったのは下の2点。 1. 1章で社会学の取り扱い範囲と取り扱う社会の類型を並べていること 2. 日本国内の社会学研究の歴史も言及していること 1章で社会学が取り扱う社会をマクロとミクロ、社会と準社会に分けて話を進めているのだけれど、この部分を読んだ時に学生時代、卒論指導をしてくれた教官が時々「取り扱う集団が社会の中においてどういう集団であるのかをはっきりさせた方が良い」と言われていたことを思い出した。教官は「小さな集団を研究対象として扱っても、そこから大きな社会が見える研究をしてほしい」とも言っていたが、この本を読んでいたら、自分の研究が社会学が取り扱っている社会の全体のうちどの類型に該当するかを明らかにすることで調査対象とした集団を超えてより一般的なことが言えたのではないかと思った。2章の理論社会学のところで、経験社会学と理論社会学の往復の話をしているところに至ってなおその思いが強まった。 ただ、1章は他の社会学者の名前を数えるほどしか出さずに話を進めていることが気になった。確実に過去の研究や著者自身の研究がバックボーンにあるはずだが、これをそのまま使うことはできない(使うにはなぜ使えるのか説明できないといけない)と思った。 なお、1章2章と抽象度が高い話が続いているが、新しいタームを出すたびに具体例を挙げてくれるので迷子にならずに読み進めることができる。 また、戦前からの日本の社会学研究の歴史を取り扱っていることも印象的だった。とかく理想化されがちな”古き良き”日本の実際を知る手がかりになるのではないかと思った。 難点としてはミクロ社会学の取り扱いが薄い(特に現象学的社会学を実証主義を放棄したゲテモノだと思っていたようにも読める)、社会調査法は定量調査しか扱っていない上に内容が駆け足と言ったことが挙げられるけれど、これは他の本を読んで補えば良いのではないかと。

Posted byブクログ

2016/05/01

まるで電話帳を読み進めているかのような無味乾燥感を抱いた。今日の多くの社会学がごく当たり前の議論の積み重ねで構成されていて魅力に欠ける御用学問になってしまっているのではないだろうか。それはそれで世の中に必要とされているものなのかもしれないが。 とはいえ、もう一度くらい読み返すと...

まるで電話帳を読み進めているかのような無味乾燥感を抱いた。今日の多くの社会学がごく当たり前の議論の積み重ねで構成されていて魅力に欠ける御用学問になってしまっているのではないだろうか。それはそれで世の中に必要とされているものなのかもしれないが。 とはいえ、もう一度くらい読み返すともう少しためになると思う。

Posted byブクログ

2012/08/18

社会学を一望できる。 もう一度都市学をやりたくなった! メモ パーソンズ→ルーマン(+複雑性の縮減/システム自身が持つ自己組織化能力によって可能、構造ー機能から機能ー構造へ) 盛山和夫「秩序問題と社会的ジレンマ」 コールマン「社会理論の基礎」 奥田道大「都市コミュニティの理論」...

社会学を一望できる。 もう一度都市学をやりたくなった! メモ パーソンズ→ルーマン(+複雑性の縮減/システム自身が持つ自己組織化能力によって可能、構造ー機能から機能ー構造へ) 盛山和夫「秩序問題と社会的ジレンマ」 コールマン「社会理論の基礎」 奥田道大「都市コミュニティの理論」 藤田弘夫「都市の論理」 都市社会学 ドイツ:ヴェーバー/ゾンバルト シカゴ学派:都市問題に特徴づけられる パーク/バージェス/マッケンジー.......ワース 「都市社会学のフロンティア」

Posted byブクログ

2012/03/26

本書は、理論的研究、経験的研究、歴史的研究等多くの分野を見通してきた著者があらためて現代社会学を総合的に捉え、専門分野のみならず一般読書人を対象にして、可能な限り高い水準で平易に説くことによって、この学問の面白さと真価を伝えようとする、「富永社会学の展示室」というべき作品である。

Posted byブクログ

2011/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 本書は、理論的研究、経験的研究、歴史的研究等多くの分野を見通してきた著者があらためて現代社会学を総合的に捉え、専門分野のみならず一般読書人を対象にして、可能な限り高い水準で平易に説くことによって、この学問の面白さと真価を伝えようとする、「富永社会学の展示室」というべき作品である。 [ 目次 ] 第1章 社会の学としての社会学 第2章 理論社会学 第3章 領域社会学と経験社会学 第4章 社会学史の主要な流れ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2009/10/04

社会学の入門書とするにはやや内容が膨大かなあと。著者の富永氏自身が、「富永社会学の展示室」と言っている通り、著者の学んできた社会学の変遷であり、どれだけ社会学というものが枝分かれし、広がっていったかということがわかる。 社会学とひとくくりにするには社会学は広がりすぎた。だから、自...

社会学の入門書とするにはやや内容が膨大かなあと。著者の富永氏自身が、「富永社会学の展示室」と言っている通り、著者の学んできた社会学の変遷であり、どれだけ社会学というものが枝分かれし、広がっていったかということがわかる。 社会学とひとくくりにするには社会学は広がりすぎた。だから、自分が興味ある社会学の分野を探すのに、この本は役立つかもしれない。

Posted byブクログ

2009/10/07

ノートを取りながらでないととても私の頭では追いつきません。が、面白い。社会学という研究方法の枠組みが綺麗に整理されており、(情報量の割には)分かりやすいと思う。

Posted byブクログ