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光る源氏の物語(上) 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論社/ |
発売年月日 | 1994/08/10 |
JAN | 9784122021235 |
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光る源氏の物語(上)
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商品レビュー
4.4
9件のお客様レビュー
とってもイイ(⁎˃ᴗ˂⁎) 全巻について原文抜粋・小説家訳→国語学者と二人であれこれ議論、感想交換。 若紫は絶対読め、匂宮~竹河はこの本の要約で充分、式部はこの辺で十二指腸潰瘍になったはずだ、理由は…と自由な発言が楽しい。 「かかやく日の宮」があるはずだがカットされ散逸した、谷崎...
とってもイイ(⁎˃ᴗ˂⁎) 全巻について原文抜粋・小説家訳→国語学者と二人であれこれ議論、感想交換。 若紫は絶対読め、匂宮~竹河はこの本の要約で充分、式部はこの辺で十二指腸潰瘍になったはずだ、理由は…と自由な発言が楽しい。 「かかやく日の宮」があるはずだがカットされ散逸した、谷崎源氏も不敬罪だとカットされた時期があったように。 後人の補作で散逸したものがあるが、匂宮など三巻は残ったそれで式部作ではない、いや本人の気持ちの変化の跡で本人作だ云々。 単語や助詞の質や数の分析も。研究・考察とはこうやるのだと手本になった。
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源氏物語を読んでいる時より、むしろこの博識の達人二人の対談を読んでいるときの方が楽しいかも!答え合わせの様な楽しさ。
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文学者丸谷才一と日本語学者大野晋という博学な二人が興に任せて「源氏物語」を語り尽くす対談。1989年に刊行されてすぐに高校の図書室でこの本にであったのは、今思えばわたしにとってこのうえなく運のいいことだった。教科書と「あさきゆめみし」でざっと大枠を理解したばかりの高校生にとって、...
文学者丸谷才一と日本語学者大野晋という博学な二人が興に任せて「源氏物語」を語り尽くす対談。1989年に刊行されてすぐに高校の図書室でこの本にであったのは、今思えばわたしにとってこのうえなく運のいいことだった。教科書と「あさきゆめみし」でざっと大枠を理解したばかりの高校生にとって、a系とb系、うしなわれた「かかやく日の宮」の巻といった物語の構成を分析する話も、助詞や敬語の使い方など文法から内容を詳しく精査する方法もなにかと勉強になったし、丸谷才一はこれ以前に「桜もさよならも日本語」のような評論でお近づきになっていたけれど、この対談をきっかけに、大野晋の本も読むようになったのだった。 文庫になったとき買ったつもりでいたけれど、再読しようとして(角田源氏が出たり「文藝」で特集が組まれたりで思い出した)どこをどうさがしても出てこないので、改めて手配して入手。そこらに置いといたら、古典好きに育った高校生の長女が休校のつれづれに読み終えた(実事ありやなしやを追求していくハイレベル対談、おもしろかったらしい)というので、彼女にとってもよいであいになってくれたのだといいなと願っている。 **** 2024年8月、角田光代✕山本淳子の対談「いま読む『源氏物語』」を読み終えて、ひさびさにこちらを開いてみている。思えばこの対談が雑誌に載っていたのが80年代の終りで、90年代になって女性研究者なども増えてきて研究が進んだ一端にはこの本の貢献もまあまああるのではないかと思った。
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