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夏の花 集英社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | 内容:壊滅の序曲.夏の花.廃虚から. 年譜:p177~186 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 1993/05/20 |
| JAN | 9784087520415 |
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夏の花
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商品レビュー
3.4
8件のお客様レビュー
淡々と原爆の様子が語られていく。 原爆は悲惨だ。勿論、これにより多くの名もなき人々(夏の花)が失われ、多くの苦痛を伴った。 ただ一つ、最愛の妻を失い生きる活力を失っていた原民喜に「原爆を語り継ぐ」という一つの存在意義を与えた。彼は自らを奮い立たせるもの結局のところ自身の記憶する...
淡々と原爆の様子が語られていく。 原爆は悲惨だ。勿論、これにより多くの名もなき人々(夏の花)が失われ、多くの苦痛を伴った。 ただ一つ、最愛の妻を失い生きる活力を失っていた原民喜に「原爆を語り継ぐ」という一つの存在意義を与えた。彼は自らを奮い立たせるもの結局のところ自身の記憶する原爆と、それに対する周囲とのギャップを感じるようになり自殺するわけだが、原爆が奪うだけではなく、どこか小さな所で何かしらを「与える」ものでもあったと言うのが新しい視点だった。 愛する人を失うことの悲しみと孤独。想像するだけでも辛い。これを乗り越える術を、その時までに何とかして見つけていきたい。
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広島生まれで原子爆弾被爆者の著者。 原爆が落とされた瞬間、彼は便所にいて、物凄い光のあと真っ暗になり、外を見れば一面吹き飛んでいた、とある。 被爆者たちはみな一様に水を求めて川へ集まり、地獄絵図のようだった。 異口同音に水をくれという言葉がこだます現場。 顔は腫れ上がり、その圧で...
広島生まれで原子爆弾被爆者の著者。 原爆が落とされた瞬間、彼は便所にいて、物凄い光のあと真っ暗になり、外を見れば一面吹き飛んでいた、とある。 被爆者たちはみな一様に水を求めて川へ集まり、地獄絵図のようだった。 異口同音に水をくれという言葉がこだます現場。 顔は腫れ上がり、その圧で目は線のように細くなり、腕は化膿しハエ、蛆がとめどなく湧いていた。 血を吐き、喉が痛くなると数日後には死んでしまうと言われていたとある。ありのままを淡々と綴っているのは意図的なのか。 あまりに数が多すぎて、身内も他人もみな被爆者だらけで枚挙に暇がない。自分を救うのに精一杯。そんな地獄のような場に身を置いていれば、 慣れるのだろうか。著者は元々精神衰弱な所があり、妻が病死したあとは生きる活力を失い、鉄道自殺したそうだ。 中学の教科書に載っていてずっと頭に残っていた本だった。 読んだ後、今度は広島へ行き、原爆について知りたくなった。当時の様子を見て、思いを馳せたい。
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絶対読んでおかなくてはならない本なんてないとは思うけれど、これはやはり、名著といわれるだけのことはあって、必読だ、と思った。淡々と恐ろしいことを綴る文章ほど、恐ろしいものはない。読後、ふと読んだ活字が映像になって浮かび、喉のあたりが詰まってしまった。それがなんなのか、言葉にならな...
絶対読んでおかなくてはならない本なんてないとは思うけれど、これはやはり、名著といわれるだけのことはあって、必読だ、と思った。淡々と恐ろしいことを綴る文章ほど、恐ろしいものはない。読後、ふと読んだ活字が映像になって浮かび、喉のあたりが詰まってしまった。それがなんなのか、言葉にならない。得体のしれない重さだけがのしかかり、頭の中は「無」になってしまう。戦争を知らない私たちが、その重さを知るには、読み継がれていかなくてはならない(絶対に)。
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