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経済発展の理論(上) 企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 1993/02/01 |
| JAN | 9784003414712 |

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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・大学時代は政治学を専攻していて、経済学はマクロ/ミクロの基礎程度の知識しかなかった為、経済学の古典を読んでみたいという思いからシュンペーターから入った ・彼の主張の画期的な点は、静的な現象(=均衡)を説明する経済学を動的なものへと捉えなおした、経済発展の根源は企業家の成長欲/支配欲などの内的なものであること(人口/土地/技術など外的なものではない)、技術自体だけでは成長を生まずそれをニーズとマッチさせることが成長を生む(新結合)、あたりと理解 *(上)を読んだ時点の僕の浅い理解では解釈が間違っているかもしれないが、、 ・「経済は静的な学問であった」という前提を理解した上で読まないと彼の主張の何が画期的かが体感しにくい為、先に経済学史をざっとなぞるかAIにでも聞いてから読み進めた方が楽しめた ・オーストリアに生まれて第一次大戦での帝国崩壊を経験し、銀行業/投資などで失敗して鳴かず飛ばずなところから腐らず「何が成長(成功?)を生むのか」「何が均衡を壊すのか?」に向き合い続けた結果のこの論文だと思うととても味わいぶかい。もし彼が実務で成功していたらこの論文は生まれていなかったのではないか、、、?など ・少しでも図や表などが入っていれば100倍読みやすくなるんだけど、、、
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ほぼ直訳であり、指示語が非常に多い。指示語が何を指すのかをきちんと追わないと、途端に分からなくなる。 1章の「一定条件に制約された経済の循環」を根気強く読めるかが本巻読破のポイント。
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まさに「エレガント」という言葉がふさわしい美しい書物である。シュンペーターはワルラスの心酔者であり、処女作『理論経済学の本質と主要内容』で、ワルラスの一般均衡理論の延長線上に自身の静学理論を構築した。だがそれは完全なる均衡であるが故に発展も衰退もない謂わば「死せる」世界だ。そこで...
まさに「エレガント」という言葉がふさわしい美しい書物である。シュンペーターはワルラスの心酔者であり、処女作『理論経済学の本質と主要内容』で、ワルラスの一般均衡理論の延長線上に自身の静学理論を構築した。だがそれは完全なる均衡であるが故に発展も衰退もない謂わば「死せる」世界だ。そこで「生きた」経済の動態理論として構想されたのが本書である。シュンペーターが経済発展の原動力と考えたのは、企業家による「創造的破壊」たるイノベーションである。ケインズも「アニマル・スピリッツ」という言葉で経済のダイナミズムにとっての企業家精神の重要性を指摘していた。だが企業家の力だけではイノベーションは現実のものとならないし、経済の軌道を変えることもできない。ここで決定的な役割を担うのが企業家に「信用」を提供する銀行家である。既存の経済循環過程から購買力を引き剥がし、それを全く新たな販路や生産手段へと振り向けることではじめて「新結合」が可能になる。直接金融であれ間接金融であれ、リスクとリターンを適切に評価して「信用」という社会的資源を配分するプロフェッショナルがその役割を十全に果たさなければ、企業家精神も絵に描いた餅に終わる。その意味では銀行家こそが経済軌道の「転轍手」であるとさえ言える。イノベーションへの期待が高まる昨今、シュンペーターが注目され、企業家精神が盛んに顕揚されるが、この点が指摘されることは意外に少ない。イノベーションが重要であることは勿論であるが、本書の醍醐味はそれが「信用」という回路を通じて経済を定常状態から新たな循環過程へと転換させるプロセスを文字通り「エレガント」な論理構成で説明してみせたところにある。
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