1,800円以上の注文で送料無料
ハイデガーの思想 岩波新書268
  • 中古
  • 書籍
  • 新書
  • 1226-30-02

ハイデガーの思想 岩波新書268

木田元【著】

追加する に追加する

ハイデガーの思想 岩波新書268

定価 ¥1,056

440 定価より616円(58%)おトク

獲得ポイント4P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1993/02/22
JAN 9784004302681

ハイデガーの思想

¥440

商品レビュー

4.1

27件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/12/31

2025年153冊目の読了。この本を読むのは、人生で3回目。 240頁の新書で、難解かつきわめて幅広い分野に考察が及ぶハイデガーの思想を、知る限り、一番分かりやすく整理している。 読み物としても、「存在と時間」の解読を中心とする、ハイデガーの思想のみならず、ハイデガー本人の生活...

2025年153冊目の読了。この本を読むのは、人生で3回目。 240頁の新書で、難解かつきわめて幅広い分野に考察が及ぶハイデガーの思想を、知る限り、一番分かりやすく整理している。 読み物としても、「存在と時間」の解読を中心とする、ハイデガーの思想のみならず、ハイデガー本人の生活史、ナチスへの加担の理由の考察なども述べられ、読み物としても非常に面白い。 アリストテレスやニーチェの思想との関係についても、深い考察、整理がなされている。 これを読んで、改めて「存在と時間」に再挑戦したい。

Posted by ブクログ

2025/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

↓僕なりの理解 現存在は、現存在自身をも含む存在を存在者たらしめ、世界を構築する意識的な現場である。存在は無意識で知覚され、存在者は意識で認識される。この存在了解=存在投企は、自然現象的に起こる出来事であり、現存在はあくまでその座として出来事を眺める。その意味で、存在は現存在に先立つ。 ソクラテス以降の哲学は、存在を本質存在(-である)と事実存在(-がある)に分節し、ニーチェは存在を力への意志と永劫回帰で捉え直し、哲学は極地に至る。個体は、この混沌と秩序を志向する力としての二つの存在が拮抗し、その結果として表現される存在者である、ということだろう。しかし存在は、本来分節していない自然(ピユシス)なものであり、哲学の外部にある。名詞的な現前として分節する(非本来的時間性)のではなく、動詞的な瞬間として捉える(本来的時間性)ことでしか、形而上学を乗り越え実存を捉えることはできない。言葉は無意識(存在)の表出のひとつだが、あくまで意識的なものである。形而上学、つまり存在忘却、故郷喪失の時代にいる我々にできることは、思索や詩や芸術を通して、失われた存在を追想しつつ待つことである。 作品を端緒として、クローズアップされ分節され再構成された存在者を見ることで、その背景にあるコミュニズム的世界が開かれ、現れ出る。この世界を含んだ存在者をソクラテス以前のギリシア人は自然(ピユシス)と呼んだ。ある作品=被制作物=存在者(神殿)を通じて、それまで混沌であったところに世界の明るみ=ピユシス(太陽、潮騒、生物たち)が開かれる。その現成と同時に、暗みにある故郷とも呼ぶべき基底としての大地が初めて姿を現す。ここで、世界と大地は闘争の関係にある。つまり、大地=混沌と闘争しながら存在者が存在者として立ち現れ、それらの相互作用から世界が開かれるという無意識の過程こそが真理の実現態であり、芸術作品は、形而上学の外部にある、この自然(ピユシス)な存在と無意識の深みにある感性との交響を、増幅し具象化して追想させる存在論的機能をもつ。

Posted by ブクログ

2024/08/22

ハイデガーの「存在」の解明に焦点を当てた解説書。存在とは何かと聞かれたときに「存在とは~である」と答えるのは、「である」という言葉を使用しているという点で自己撞着に陥っているという難しさがある。ハイデガーの唯一の著作に当たる「存在と時間」にもある通り、ハイデガーはそれを時間に求め...

ハイデガーの「存在」の解明に焦点を当てた解説書。存在とは何かと聞かれたときに「存在とは~である」と答えるのは、「である」という言葉を使用しているという点で自己撞着に陥っているという難しさがある。ハイデガーの唯一の著作に当たる「存在と時間」にもある通り、ハイデガーはそれを時間に求めた。ハイデガーは存在は現存在と呼ばれる、過去と未来の概念を持つ者によって了解されることで生じると考察する。これはハイデガー以前の、「存在は制作されることにより生じる」という視点を解体することで生じる。ハイデガー以前の哲学の考え方では、神の存在を仮定しないと人間の存在を規定できないという欠点があるが、ハイデガーのそれはその部分を克服している。 全体的な感想としては、幅広い哲学的教養がないと全体の理解は難しいと感じた。浅学故、中後半の、各哲学者をどのようにハイデガーがとらえたかを記載した部分は正直理解ができなかった。

Posted by ブクログ