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小説・捨てていく話
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商品詳細
内容紹介 | 内容:薔薇の家.電気釜のうた.猫の会議.靴.滝.死の仮面.親指姫.二つの縁側.雨.山姥の林.狼.踏切り.二つの手紙.モスクワにて.夫婦漫才.死.ストップウォッチ.人形.ある埋葬.葬式泥棒.蝋燭 |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1992/11/06 |
JAN | 9784480803146 |
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小説・捨てていく話
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商品レビュー
3.9
16件のお客様レビュー
子どもの頃から何度も読み返した、 モモちゃんとアカネちゃんシリーズを もう一度改めて読み返しながら、 この本を読みました。 子どものときには、ちょっと不気味で 意味が良くわからなかった 靴だけが帰って来ること、歩く木の意味が 大人になってから理解できたときの驚きは衝撃的でした。 ...
子どもの頃から何度も読み返した、 モモちゃんとアカネちゃんシリーズを もう一度改めて読み返しながら、 この本を読みました。 子どものときには、ちょっと不気味で 意味が良くわからなかった 靴だけが帰って来ること、歩く木の意味が 大人になってから理解できたときの驚きは衝撃的でした。 そして人生のままならなさならば、身に沁みてわかるようになった今知ったのは あの、愛と幸せがギュッと詰まったような物語の源にあったのが 嫉妬と怒りと猜疑心で出来上がっている 底なしの沼だったという事実でした。 人間の本性を濾過して浄化して出来上がったあの物語が たとえ子ども向けであっても、子どもだましであろうはずもなく 長い間大人も子どもも惹きつける理由なのだと思いました。
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小説 捨てていく話 松谷みよ子 雨はやはり、こやみなく降っていました。三千大千世界の、どの暮らしにもあまねく、ひとしく、降りそそいでいました。 p82 雨 そうです。でも心だって、すうっと割れることもあるんですよね。 p14 薔薇の家 これ以降は引用しようと思う文は無か...
小説 捨てていく話 松谷みよ子 雨はやはり、こやみなく降っていました。三千大千世界の、どの暮らしにもあまねく、ひとしく、降りそそいでいました。 p82 雨 そうです。でも心だって、すうっと割れることもあるんですよね。 p14 薔薇の家 これ以降は引用しようと思う文は無かった。 最後まで読めば、これを書こうと彼女が思うのもなんとなくは理解した。 重なる部分は、わたしには無い。 涙した部分も。 ただ、図書館で今日偶然に手に取ったこの本が、夫との別れを描いている内容だったことがわたしを惹きつけただけだ。 わたしと重ならなくても、他人の離婚、人生と感情の積み重ねを見るのは新しい世界を知る手かがりとなる。新しい、というか、気づいていなかった自分自身の思いと出来事の側面を見ることに繋がる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズや有名な「いないいないばあ」の児童書作家の松谷みよ子さんの自伝的小説で、劇団主宰の夫の浮気から離婚、その後の切れない関係まで描かれた本。「モモちゃんとアカネちゃん」の裏話的な、大人の事情が切々と描かれている。 「愛」とはまた違うような。「腐れ縁」というか、なんというか、人の情けというのか、切っても切れない縁の呪縛。 まさに、ヘドロのようにドロドロしたものが、ありありと感じられた。 「優しい」のとはまた違う。嫌われたくないのだろうな。必要とされた時に自分の存在意義を見つけ、拒否したり断れないのだろうな。人間の弱さは、自信の無さから生まれるのかもしれない。
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