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第三の嘘 ハヤカワ・ノヴェルズ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房/ |
| 発売年月日 | 1992/06/15 |
| JAN | 9784152077493 |
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第三の嘘
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商品レビュー
4.2
20件のお客様レビュー
揺らぐアイデンティティと真実と虚構の交錯を描いた作品は、読者に深い思索を促します。著者は、言語的な断絶感や自己表現の難しさを通じて、夢と現実の境界を曖昧にし、物語の中に多層的な構造を持たせています。双子の生き様や背景が描かれる中で、何が真実で何が嘘なのかが分からなくなり、読者はその混沌とした世界に引き込まれます。特に、前作との関連性や新たな視点が提示されることで、物語はより深い意味を持ち、最後には虚脱感を伴う余韻を残します。夢のような不確かさが、自己のアイデンティティを問い直させる要素となり、読者に新たな視点を提供する一冊です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
「悪童日記」から「二人の証拠」を経て完結する三部作最終作。あの話の真実とは、双子の存在は本当だったのか、仕掛けられた謎が解ける。 ------------- 悪童日記三部作もいよいよ終わりです。けっこう楽しませていただきました。本作では前2作で描かれた伏線が明かされる、ミステリで...
「悪童日記」から「二人の証拠」を経て完結する三部作最終作。あの話の真実とは、双子の存在は本当だったのか、仕掛けられた謎が解ける。 ------------- 悪童日記三部作もいよいよ終わりです。けっこう楽しませていただきました。本作では前2作で描かれた伏線が明かされる、ミステリでいえば解決編になります。ああ、そういうことなのね、という感慨もありますが、時代に翻弄された人間が絶望のうちに人生を断つ、もしくは断つ方向に希望を見出してしまうという重いお話でもあります。なかなかな読み応えでございました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「悪童日記」「二人の証拠」に続く三部作目。 時代も流れ、ベルリンの壁崩壊後のようだ。 二部目のラストでリュカの存在事態が嘘なのかイマジナリーフレンドのようなものなのか?と思っていたが三部目では二人の幼少の頃の出来事が書かれていた。 四歳のクラウスとリュカは歌う事が好きな優しく美しい母とジャーナリストの父と四人で暮らしていた。 戦争が始まっても二人は自由に楽しく怖いものは何もなかった。 ある晩、帰宅した父が母に打ち明けた話を二人はこっそり聞いていた。 戦争が酷くなる前に別の女性と他の街で暮らしたいという。彼女を愛している、もうすぐ子供も生まれると。 当然、納得出来ない母と口論の末部屋に銃声が響く。 寝室を飛び出したクラウスが見た光景は倒れた父に向かって何発も銃を撃つ母と、次の瞬間に自分の隣で倒れたリュカだった。 薬で眠らされていたクラウスは、病院から孤児院へ行く直前に家族を知っているという女性に引き取られる。 アントニアと名乗る妊婦の女性は街を離れ自分の実家にクラウスを連れていく。 家族と離れてしまったクラウスだったが、のちに生まれてきたアントニアの娘、サラの世話をするうちに心の底から愛おしい存在となる。 7年の日々をアントニアのそばで暮らすことになる。 大きくなるにつれて、家族を探すクラウス。銃の流れ弾に当たったリュカは治療の為に他の街の医療センターへ入っていた。クラウスがその場所までたどり着いた時にはそこの半分は空襲によって破壊されていたが死亡者リストにリュカがいないのを確認する。 同じ頃、精神病院送りになっていた母親が自宅に戻ってきたことを知る。 サラとクラウスのただならぬ仲を疑ったアントニアはクラウスに自宅に戻ることをすすめる。 アントニアは父親が暮らそうとしていた女性でありサラはクラウスの異母兄妹だった。 初恋のサラをその後ずっと忘れられないクラウス。 学校をやめ母親との暮らしのために働く。母親はリュカに会いたいと毎日泣く。わずかなお金が入っても玩具を買い小さなベッドの下に隠す。母親の中では四歳のままのリュカ。リュカがいつか会いにくるまで待つと孤独の中でクラウスは大人になっていく。 働き詰めで身体を壊し、50代になった頃リュカが会いにきた。 両親は死に兄弟も幼い頃に病死しており、孤児院から大家族の農夫に引き取られそこの長女のサラと結婚し子供ももうけた。 だから私とあなたは他人だ。 クラウスはリュカに嘘をついた。 長い間母親はクラウスを罵倒しリュカの事だけを思い生きてきた。 リュカが現れる事でまた母親のそれ以上に、自分の傷口を抉られるのに耐えられない程の精神状態になっていた。 ずっとお互いを思いあっていたはずだったのにクラウスに拒絶されリュカは本国へ帰っていく。2日後に大使館からきた男から1枚のカードを渡される。 「ぼくらの両親の傍らに埋めてほしい」リュカ。リュカは列車に飛び込んでいた。 どこまでが真実でどこまでが嘘の人生なのか?リュカ目線、クラウス目線の人生が描かれており一番会いたくて大切な自分の分身のような存在だった双子。 母親に会えずクラウスに存在を拒絶されたリュカ、自分の息子はリュカだけとクラウスと暮らしながらもリュカだけを探し続け母親に拒絶されたクラウス。 どちらも孤独で絶望であったに違いない。 三部目を読み終えてから、一部目の「悪童日記」の二人はこうで在りたかった双子の世界だったのでは?とも思える。 実際に著者のアゴダ・クリストフには仲の良い兄がおり女学生時代は兄が恋人だと周囲が誤解する程だったらしい。 執筆しているうちに自分の存在が少年になっていたとあり、彼女自身が亡命しハンガリー生まれでありながらスイスでこの作品をだし半自伝的小説なんだとか。 本のリサイクルでタイトルにひかれ手にした一冊からはじまった三部作。 大好きな一冊となった。
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いろいろな伏線が回収されスッキリした。 双子のどちらも、親に翻弄された可哀想な人生だったんだなあ。 フィクションの中に、作者の実体験(戦争中に見聞きしたことや亡命して家族と離れたことなど)が書かれているので、話に重みがあった。 読み応えのある3冊だった。
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