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葉隠

松永義弘【著】

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葉隠

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 教育社
発売年月日 1992/07/30
JAN 9784315512724

葉隠

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2025/07/05

山本常朝(松永義弘訳)「葉隠」だ。本書は江戸時代中期に書かれた武士道の書物で、「武士道とは死ぬことと見つけたり」という一文はあまりにも有名だ。俺もこの一文に引きずられて、いかにも血生臭い物騒な書だと思っていたのだが、いざ実際に読んでみれば、人生の要諦や恥のない生き方を押さえた名著...

山本常朝(松永義弘訳)「葉隠」だ。本書は江戸時代中期に書かれた武士道の書物で、「武士道とは死ぬことと見つけたり」という一文はあまりにも有名だ。俺もこの一文に引きずられて、いかにも血生臭い物騒な書だと思っていたのだが、いざ実際に読んでみれば、人生の要諦や恥のない生き方を押さえた名著であった。通常の書物というのは、どれだけ出来の良いものであっても時代と共に忘れ去られてしまうが、本書は明治の日本を越えて戦前を通じて読まれ、戦後も様々な議論の的になりながらも読まれ続けてきた。ではなぜ葉隠は読み伝えられるのかといえば、良書だとか悪書だとか評価をする以前に、非常に含蓄のある書だからに他ならない。今年は戦後八十年、昭和百年だったと思うが、現代の書に見劣りせず、さらには圧倒していると思う。近年の武士道を説いた書物は、葉隠や新渡戸稲造や三島由紀夫を模倣したものばかりで、その内容はビジネス書よりの独りよがりなものばかりである。しかし本書の内容は違う。領分の狭い厄介なものもあるが、同時に痛快で教訓に満ちた、これ以上なく充実した書だと思う。過激な思想を懸念して読まずにいる人は、ぜひ一度目を通していただきたい。数々の格言を前にして、後悔はしないだろう。最後に気に入った記述を載せておく。これは訳者である松永氏の葉隠の要約だが、俺はとても的確だと思う。「死を下敷きにして、人生を考えよということだな」と思う。不断、いい加減に生きている私であるが、『葉隠』を読んだとき、少しは反省する。現代人に対して、常朝は、「生は死という海に浮かぶ船だ」ということを、時には考えてみることがあってもいいのではないか、と訴えているのではなかろうか。

Posted by ブクログ

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