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扉の向こう側 扶桑社ミステリー
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 扶桑社/ |
| 発売年月日 | 1992/01/28 |
| JAN | 9784594008642 |
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扉の向こう側
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
【ややネタバレあり】 裏表紙のあらすじで想像していたものとは違い、青春小説で驚く…全くミステリではない、社会派小説?というか、青春小説。 ブローティガンの愛のゆくえを思い出す、マギーの堕胎事情。 お国柄なのか、堕胎に対する感覚が重くない。 それはセックス全般に対する感覚と同じな...
【ややネタバレあり】 裏表紙のあらすじで想像していたものとは違い、青春小説で驚く…全くミステリではない、社会派小説?というか、青春小説。 ブローティガンの愛のゆくえを思い出す、マギーの堕胎事情。 お国柄なのか、堕胎に対する感覚が重くない。 それはセックス全般に対する感覚と同じなのか。 理解できないとは言いたくないのだけど、あー、ちょっと驚き、アメリカはそうなんだ…と思う。自分も、自分が思う以上に日本人… 70年代後半から80年代はじめにかけてのあたりが時代背景としてある。 原題は宗教の勧誘に訪れる人の姿。 宗教も、この作品のテーマだが、「妊娠」に対して向けられる男女へのまなざしの差、軍人に対する作者の考え、なども窺える。 特にP421にあるアーサーの独白「正しいこと(←傍点付き)をすることによって、ロビーは再び思いあがるようになるかもしれないーもしかすると、狩猟のウサギならぬ人間を殺すことによって。制服。称賛。昇進。」は重い。 「正しいこと」にこだわって、こじらせた経験がある身としては、耳が痛いし、胸も痛む。 そして、尊属殺人が起こるのだが、この事件に対する作品全体の対応が冷静すぎる。ほとんど誰も取り乱さない。(アイリーンは取り乱したかもしれないが) それも何となく不思議な違和感を醸し出す。 今回は読み進めながら気になったところを記録していたので、以下にそれをそのまま登録。 P220 レーガン政権下 P244 男女は平等ではあるが、同等ではない P313 男性側はほとんど話題にされないのよね、いいにつけ悪いにつけ。 P317 復活祭に帰るかどうか←アメリカ文学でよく見かけるトピック P325 マギーの心変わり P359 女性が妊娠したとなれば必ず男がかかわっているということを忘れてはいけない。女性だけの責任じゃないんだ。−アーサーのセリフ P361 ガイアナ事件 P421正しいこと(←傍点付き)をすることによって、ロビーは再び思いあがるようになるかもしれないーもしかすると、狩猟のウサギならぬ人間を殺すことによって。制服。称賛。昇進。−アーサーの独白 P487 黒人との混血だったらいいんだけど。←今はアウト… P495 死産だといいね(傍点付き)ーできるものなら、そういいたかった。−アーサーの独白…見方によりアウト とにかく、アーサーの幸せを願う私(笑)
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図書館で何気なく手に取って借りた本。あらすじに宗教絡みの小説であることが書いてあったので小難しい内容かとも思い読み始めたが、全くそんなことはなくどんどん物語に引き込まれていった。読みやすい小説だった。文体が上手いんだろうな。 訳者あとがきによると、「社会派風のサ...
図書館で何気なく手に取って借りた本。あらすじに宗教絡みの小説であることが書いてあったので小難しい内容かとも思い読み始めたが、全くそんなことはなくどんどん物語に引き込まれていった。読みやすい小説だった。文体が上手いんだろうな。 訳者あとがきによると、「社会派風のサスペンス小説であり、十代の若者を主人公にした瑞瑞しい青春物語」であるというこの小説。 主人公のアーサーは高校卒業間近の17歳。成績、特に生物学の成績が良く、名門のコロンビア大学への入学がほぼ内定しており、ガールフレンドも親友もいる。家族は、優しい母に真面目な父、弟は少々神経質だが、家族仲も良い。ごく普通の(むしろ"リア充"とも評されるかもしれない)青年である。 そんなどこにでもいる青年が、父が宗教に目覚めたこと、青年のガールフレンドの妊娠・中絶、志望大学への進学断念、父からの勘当、失恋、そして家族が陥っていく大きな"事件"と目まぐるしい展開のなかで成長していく物語である。 これらの展開のなかで私が衝撃を受けたのが、妊娠に関するアーサーやガールフレンドの捉え方である。アーサーたちは妊娠に関して"よくあること"とも考えているように見受けられるし、その事態を知ったアーサーの父に関しても"関係ないだろう"というスタンスである。アメリカの高校生・大学生のなかでの"普通"が何なのかよく分からないが、飲酒や喫煙も行っているし、中絶後もアーサーの家で性行為を行っている(それを見つけた弟には反発され、父からは勘当されるが)。それでもアーサーたちは"不良"というわけでもない。いわゆる日本の17歳18歳の倫理観とはまた別の部分それらの行動に対して違和感を感じた。 また、"事件"により不在となった父と弟。"事件"そのものよりも父と弟がいなくなったこと、優しい母と住み慣れた自宅で再び暮らせるようになったことをアーサーが喜ぶ描写があり、アーサーに恐ろしさも感じた。 原題の『People who knock on the door』を直訳すると『ドアを叩く人々』であり、物語中に登場するような聖書やパンフレット等を持って各家庭を訪問してキリスト教の布教活動を行う人々を指しているという。これを、『扉の向こう側』と訳したことも秀逸だと感じる。アーサーにとって布教活動を行う人々(父や弟、その仲間たちのようにキリスト教を懸命に信じる人)、逆にそれらの人々にとってアーサーたちのように神の心に反する行動を平気で取る人たち、もしかしたら読み手にとって理解しきれない倫理観をもつ登場人物たちのように、『扉の向こう側』という言葉が自分とは異なる立場、思い、信じるものをもっている(生半可な話し合いでは理解しきれない)人を指しているような気がした。
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