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ア・ルース・ボーイ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
| 発売年月日 | 1991/06/20 |
| JAN | 9784103814016 |
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ア・ルース・ボーイ
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
宮城文学紀行で紹介された本である。仙台市内の高校を中退した男性が赤ん坊を産む女性と暮らしながら、電気工事で生活の糧を得るという話である。そこには幼児期に男性から性被害を受けさらに母親からはDVを受けたということがある。仙台の舞台としては定禅寺通りのけやきや川岸があるばかりであるの...
宮城文学紀行で紹介された本である。仙台市内の高校を中退した男性が赤ん坊を産む女性と暮らしながら、電気工事で生活の糧を得るという話である。そこには幼児期に男性から性被害を受けさらに母親からはDVを受けたということがある。仙台の舞台としては定禅寺通りのけやきや川岸があるばかりであるので、それほどはっきりと書かれているわけではない。タイトルからは翻訳のように思われたが、a loose boyという、放たれた少年という意味でのタイトルである。
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びっくりです。この本を久しぶりに再読した直後の11月1日の朝日新聞に「旅する文学」という企画の宮城編が掲載されました。文芸評論家の斎藤美奈子が「青春の陰影がにじむ杜の都」と題した文章はこの小説から始まります。「こと文学に関していえば、杜の都 仙台は青春小説の街である。それも青春を...
びっくりです。この本を久しぶりに再読した直後の11月1日の朝日新聞に「旅する文学」という企画の宮城編が掲載されました。文芸評論家の斎藤美奈子が「青春の陰影がにじむ杜の都」と題した文章はこの小説から始まります。「こと文学に関していえば、杜の都 仙台は青春小説の街である。それも青春を謳歌するのではなく、悩み考えるタイプの若者たちの。 佐伯一麦の三島由紀夫賞受賞作 『ア・ルース・ボーイ』(1991年)は 中でも鮮烈。〈ぼくは十七。いま、 坂道の途中に立っている〉。そんな 一文ではじまるこの小説は、同い年 のガールフレンドと彼女が産んだ子 ども(父親は彼ではない)の窮状を 救うため、県内有数の進学校を中退 した少年が電気工の見習いになる物 語だ。衝撃的な内容だが〈大学にも行かず、暴走族にもなれない自分> と向き合う主人公の姿には、今日の 若い読者も心をつかまれるだろう。」最初にこの作者の本を開いたのはこの作品であり、その時の感覚が蘇りました。その後、佐伯一麦のいくつかの小説やエッセイも読んでいますが今回の再読で気づいたことは「お仕事小説」としてのディテールの説得力です。この本でも収入を得るための電気工としての作業の細かいポイントが作者の身体を通した言葉として描かれていること。文章を書くこと=身体を使うこと=生きること、この同心円のズレのなさが作者の魅力かもしれません。私小説という言葉は今やほとんど使われていないように思われますが、彼は揺るぎない私小説家だと思います。そういえば高校時代から授業の内職で、この作品のモチーフを書き続けていたという話を聞きました。今や老齢の領域に入った作家のフィジカル文学を追いかけていきたいと思いました。
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このなんとも言えない湿っぽさはなんなんだろう。青春小説というにはあまりにも先が見えない。女の子に導かれて落ちていくようにも感じられるけど、そうなら女の子の書き方がちょっと平板な気もする。
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