ア・ルース・ボーイ の商品レビュー
このなんとも言えない湿っぽさはなんなんだろう。青春小説というにはあまりにも先が見えない。女の子に導かれて落ちていくようにも感じられるけど、そうなら女の子の書き方がちょっと平板な気もする。
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進学校(高校)を辞め、誰とも知れない子供を抱えた中学時代の彼女とアパートの一室で共に暮し、生きていくための金を稼ぐために就職活動を行い、偶然に仕事を手伝った縁から電気工事の仕事に就く。そこに働くことへの悩み葛藤は無い。 二人のため、自分のために働くからこそ必死に頑張れるのかもしれ...
進学校(高校)を辞め、誰とも知れない子供を抱えた中学時代の彼女とアパートの一室で共に暮し、生きていくための金を稼ぐために就職活動を行い、偶然に仕事を手伝った縁から電気工事の仕事に就く。そこに働くことへの悩み葛藤は無い。 二人のため、自分のために働くからこそ必死に頑張れるのかもしれない。その一生懸命で、自分が選んだ道に対して何かを思いながらも真っ直ぐに進むことが出来るからこそ大人へと成長が出来るのではないか。しかしそれは、同時にア・ルース・ボーイ(ずぼら・自由)からの脱皮、脱却であるようにも思えてならない。 蛇足に感じてしまう文面もあったが、こういった小説が読めたことを幸運に思う。
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