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ヨルダン難民救援への旅 岩波ジュニア新書193
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 1991/06/20 |
JAN | 9784005001934 |
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ヨルダン難民救援への旅
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(2005.05.25読了)(2005.03.05購入) ヨルダン難民という題名なので、てっきりパレスチナからの難民と思っていたのだが、なんと湾岸戦争によるクウェートからの難民でした。地図を見れば分かるように、ヨルダンは、クウェートと国境を接していません。間にはイラクやサウジア...
(2005.05.25読了)(2005.03.05購入) ヨルダン難民という題名なので、てっきりパレスチナからの難民と思っていたのだが、なんと湾岸戦争によるクウェートからの難民でした。地図を見れば分かるように、ヨルダンは、クウェートと国境を接していません。間にはイラクやサウジアラビアがあります。 難民は、クウェート人ではありません。「スーダン、バングラデシュ、スリランカ、アフガニスタン、フィリピンなどの人々でした。彼らは故国を遠く離れて、イラクやクウェートで働いていた人たちです。事の始まりは、1990年8月2日のイラクによるクウェート侵攻です。」 アメリカ、イギリス、フランスがサウジアラビアへ軍隊を派遣する中、日本は、資金援助を行いましたが、「金だけ出して人は出さず、汗も流さなければ血も流さない」と言われるので、政府は、「国連平和協力法案」を国会に提出し、自衛隊の派遣が行えるようにしようとしていました。紛争地域に入れば、軍隊に何らかの形で協力するものは、相手からすれば、敵対行為にほかなりません。自衛隊が行けば、攻撃の対象になる事は明らかです。 したがって、小山内さんは、自衛隊の派遣には反対なのですが、「賛成なら参加し、反対なら代案を出す」という母の教えに従い、自分で何ができるかを考えた結果が難民救済のボランティア活動でした。 「アガペハウス」というボランティア団体に連絡をとり行くことにします。聞いてみると旅費は自前持ちということです。航空会社の協力が得られれば、安くなることもあるそうです。息子さん、友人、知人総勢7人で行くことになり、11月26日出発。 ヨルダンに到着して聞いた説明の中に「隠れた難民」というのがありました。「石油も出ず、これといった産業もないヨルダンでは、頭脳労働者がイラクやクウェートに出てかなりのポストを手に入れて、外貨を稼いでいました。ところが、湾岸危機で大挙帰国。親戚に引き取られています。この人たちには援助はありません。」 ボランティア活動は、食事の配給、オフィスの掃除、といったところです。男性ボランティアは、テント生活。女性はホテル住まいです。 中東は、暖かいところというイメージがありますけど、冬は結構寒くなります。ボランティアの一人も、テント生活で風邪を引いてしまいました。 12月1日まで、ボランティア活動をして、12月2日は、ローマ時代の遺跡(ジェラシ)を見学し、12月3日に日本に帰国しました。 難民の人たちは、順次故国へと帰国してゆくようです。また、どこかへ働きに行くことになるのでしょうけれど。 ●ヨルダン 「ヨルダンで生まれた生粋のヨルダン人は、この国の人口の約四割弱で、残り六割以上はパレスチナから逃れてきて、そのままここに住み着いた人とその家族ということです。」 (僕がヨルダンを訪れた、1978年ごろは、パレスチナ難民キャンプがあったのですが、それから10年以上たっていますので、ヨルダンに生活の拠点を築いたということなのでしょう。) ●関連図書 「石油に浮かぶ国」牟田口義郎著、中公新書、1965.08.25 著者 小山内 美江子 1930年 横浜生まれ 1948年 鶴見高等女学校卒業 1962年 シナリオ作家としてデビュー 代表作「3年B組金八先生」「翔ぶが如く」 (「BOOK」データベースより)amazon 湾岸危機のさなかヨルダンのアンドルス・キャンプで日本人ボランティアが食料を手渡していました。受けとるのはイラクやクウェートから国境を越えて逃れてきた難民たち。食事配給・テント設営などの労力奉仕をとおして彼らが見たものは。日本の国際平和協力が求められるなかで、貴重な民間の活動報告。
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