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横しぐれ 講談社文芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | 内容:横しぐれ.だらだら坂.中年.初旅. 著者目録:p309~312 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 1990/01/10 |
| JAN | 9784061960657 |
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横しぐれ
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
「あのときの乞食は山…
「あのときの乞食は山頭火だったのではないだろうか」この作家ならではの探偵小説の変種。
文庫OFF
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※このレビューにはネタバレを含みます
いきなり今まで全く思い浮かばなかった作家、丸谷才一を読んでみた。某鈴木保奈美さんの番組で紹介されてたからやけど。 表題作、読み耽ってしまった。あぁ、北村薫っぽいな…と思ったが時系列では圧倒的にこっちが先、これらの作品に北村氏が影響を受けてるってことだろうなぁ。 残りの掲載掌編もそれぞれ味わいがあって、昭和の大衆文学もあなどれないなぁ…と感じ入った、こういう小説の魅力が分かるくらいに読解力が上がったと捉えるべきか、そういうお年頃になってきたということか?
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今回、文庫で再読したが、「文庫版のためのあとがき」を読んでびっくり。なんと、ひらめきはグレアム・グリーンの自伝中のエピソードだったという。グレアムの父親が旅先のナポリのカフェで機知に富む男と一緒になり、飲み物をおごった。後年、あれは出獄したばかりのオスカー・ワイルドだったのではないか、と……。かくしてカフェは茶屋になり、ワイルドは山頭火に変身した。 「わたし」の父が茶屋で出会ったという坊主は山頭火では? ストーリーは「謎解き」なので、「ミステリ」に分類されることがあるのもうなずける。しかも、緻密に錬られた上質のミステリだ。 山頭火、しぐれ、そして山頭火の日記の欠落の時期をもってくるあたりは、さすが丸谷才一。日にち、恰好、見かけの年齢、話の内容、そして山頭火もどきの漂泊の坊主であった可能性について、「わたし」は推理を重ねる。読むほうも、晩年の山頭火にはまってゆき、横しぐれのなかを茶屋から出てゆく姿までが見えてしまう。そしてなんと、その茶屋での謎は最後は「わたし」に帰って来る。
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