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至高性 呪われた部分 普遍経済論の試み第3巻
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 人文書院 |
発売年月日 | 1990/12/15 |
JAN | 9784409030356 |
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至高性
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有用性、効率性、実用性といった言葉は馴染み深い。けれども、その対義語を問われれるとポジティブな概念がすぐに思い浮かばない。 そのような世界で、有用性の対となるポジティブな概念、つまり有用性が奉仕するところのものについての概念について理論化したことは大変意義深い。 その時間のため...
有用性、効率性、実用性といった言葉は馴染み深い。けれども、その対義語を問われれるとポジティブな概念がすぐに思い浮かばない。 そのような世界で、有用性の対となるポジティブな概念、つまり有用性が奉仕するところのものについての概念について理論化したことは大変意義深い。 その時間のためだけの時間。認識に対象化されることすらないようなもの。 こうした至高性について論理的に語ることは一種の矛盾であり不可能だが、バタイユはなんとか試みようとする。 だけど、単なる個人的な至高性について、それほど語りうることもないのも事実である。 次いでバタイユは至高性の概念をさらに社会の分析に応用し、王権の維持と革命=反抗のダイナミズムについても至高性によって説明を試みる。そして分析は共産主義における至高性へ向かう。その射程の大きさは驚異的である。 共産主義は、君主の至高性を否定したが、そこでは一人ひとりの人間の至高性が尊重されることはなく、余剰した価値は社会全体の効率性のために用いられ、結局、個々人は全体のための有用性に還元される。 共産主義の批判的考察としては独自性が高く面白い。
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