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新カント学派の価値哲学 体系と生のはざま
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 弘文堂 |
発売年月日 | 1989/08/30 |
JAN | 9784335150272 |
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新カント学派の価値哲学
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新カント学派の価値哲学
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新カント主義の立場に立つ哲学者であり、マックス・ウェーバーの社会学の形成にも大きな影響をあたえたことで知られるハインリヒ・リッカートの思想についての研究書です。 本書ではまず、リッカートの師であり、彼とおなじく西南ドイツ学派の哲学者であったヴィルヘルム・ヴィンデルバントがとりあ...
新カント主義の立場に立つ哲学者であり、マックス・ウェーバーの社会学の形成にも大きな影響をあたえたことで知られるハインリヒ・リッカートの思想についての研究書です。 本書ではまず、リッカートの師であり、彼とおなじく西南ドイツ学派の哲学者であったヴィルヘルム・ヴィンデルバントがとりあげられています。彼の『プレルーディエン』に収められている「批判的方法か発生論的方法か」では、心理主義および歴史主義の立場が「発生的方法」のふたつの立場として想定されており、ヘルマン・ロッツェから継承した「妥当」の考えを基礎づけるにあたって、発生的方法に含まれる問題が明らかにされ、カントによって切り開かれた「批判的方法」が正しい立場だという主張がなされます。 つづいて著者は、ヴィンデルバントの思想になおも含まれていた心理主義的な発想をとりのぞき、より厳密な価値哲学の立場をリッカートが追求していったことを明らかにしています。リッカートの主要著作のひとつである『認識の対象』第二版と、「認識論の二途」および『認識の対象』第三版のちがいが説明され、さらに後年の『哲学体系』において提示された彼の思想とその問題について考察がなされています。 また巻末には、『哲学体系』のなかの一章を占める「価値の概念」と、論文「価値の体系について」の翻訳が収められています。
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新カント学派、なかでもリッカートの「価値哲学」の内実を明らかにしようとする研究書。価値哲学が単なる学のための哲学にとどまらず、生を意義付けるための哲学として「価値」の領域を強調したのであって、これは現代にも通じる問題である、という次第である。巻末には著者によるリッカートに論文の邦...
新カント学派、なかでもリッカートの「価値哲学」の内実を明らかにしようとする研究書。価値哲学が単なる学のための哲学にとどまらず、生を意義付けるための哲学として「価値」の領域を強調したのであって、これは現代にも通じる問題である、という次第である。巻末には著者によるリッカートに論文の邦訳が付されており、リッカート自身の著述が読めるという点でも有益である。
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