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中国医学の誕生 東洋叢書2
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 1987/05/25 |
JAN | 9784130130325 |
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中国医学の誕生
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中国医学の誕生
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1987年初版だが、たいへんレベルの高い本であるように思う。中国戦国時代の医者を、シャーマン系・外科が得意な宮廷医である秦医(インド医学からの影響が濃厚だそうだ)・遍歴医となった斉医に分類し、中国医学の身体を開かない治療法は斉医に起源があるとしている。三国志の華陀にはペルシアの影...
1987年初版だが、たいへんレベルの高い本であるように思う。中国戦国時代の医者を、シャーマン系・外科が得意な宮廷医である秦医(インド医学からの影響が濃厚だそうだ)・遍歴医となった斉医に分類し、中国医学の身体を開かない治療法は斉医に起源があるとしている。三国志の華陀にはペルシアの影響をみとめている。精神療法をあつかっている所も特徴で、活套といわれる言葉の暴力によって、患者の精神状態を変化させ、治癒に導く方法が紹介され、その限界が指摘されている。第4章は精神のありかとしての脳と心をあつかっており、この分野を研究する人には必読の部分といえる。タイトルだけをみると、古代で終わりなのかと思うが第4章はとくに明清まで説き及んでいる。東西交渉研究・西洋医学史・イスラーム医学史・脳理論・地理学・環境学・文明論などさまざま論が縦横に引用されているので、論としてはとても雄大であるが、細部はよく分からない点も多い。だが、さまざまな問題を考えさせてくれる良書であり、中国医学を学ぶ人には役にたつ本だと思う。
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