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愛と幻想のファシズム(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1987/08/20 |
JAN | 9784062014311 |
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愛と幻想のファシズム(上)
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商品レビュー
4.3
16件のお客様レビュー
作品解説:1990年、中南米にデフォルトの波が起こり、世界経済は恐慌へと突入。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」には、官僚、企業家、思想家、法律家、学者、テロリストが集結し、社会的ダーウィニズムを実行していく。良識派は彼らをファシストと呼んだが、「狩猟社」...
作品解説:1990年、中南米にデフォルトの波が起こり、世界経済は恐慌へと突入。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」には、官僚、企業家、思想家、法律家、学者、テロリストが集結し、社会的ダーウィニズムを実行していく。良識派は彼らをファシストと呼んだが、「狩猟社」は過激派をつぶし、労組のストを破壊し、要人にテロを加え、反対派を廃人にしながら、一気に日本の中枢を獲ろうとする。そんな彼らの前に、恐慌後秘密結成された多国籍企業集団「ザ・セブン」が徐々にその恐るべき姿を現わす。危険な予兆をはらんだ衝撃の近未来政治小説。 家庭・学校・社会・政府・日本、人間が集団で生活をするシステムは必要なものなのか。己のプライドだけで孤高に生きることは儚い幻のようなものなのだろうか。かなり重い作品だが、一読の価値あり。
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※このレビューにはネタバレを含みます
昭和62年に書かれた本だと言うことはバブルの頃か?その頃に未来を企業が席巻し各国の経済が立ちゆかなくなると言う想定で書かれたこの本は未来を予言していたのか? 上巻しか読んでいないので極端な思想結社の狩猟社を立ち上げ、率いる主人公の鈴原冬ニと相田剣介そして、その周りに必然的に集まって来た狩猟社のメンバーたちがその組織を揺るぎないものにして行く過程で上巻は終わる。 相田剣介は坊ちゃんで狩猟社にとって不易なスキャンダルなどを起こし、冬二以外のメンバーから抹殺を進言されるが、上巻では彼を広報担当者にすると言うところで終わっている。 上巻では、まさにこれからファシズムで起ころうとする冬二のヒットラー、剣介のゲッペルスへの道が見え始めたところで終わる。 狩猟社や冬二の思想は気味の悪いファシズムな考え方だが、世界の混乱時にはこういう人間が出現しても致し方ないかとも思う。 さて、下巻でこの二人が狩猟社がどうなるのか? 楽しみにしようと思う。
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近年の有名作に比べて書き込みの多い作品。外で起きていることの描写が詳しい。これを読むと、他の作品は、ただまったりしているのではなく、膨大な情報量からそぎおとしてそぎおとした描写なのだなと思えて、そのためだけにも読んでよかった。話そのものは大変ドラマチック。
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