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奇子(文庫版)(下) 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 1996/06/21 |
JAN | 9784041851319 |
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奇子(文庫版)(下)
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商品レビュー
4.1
19件のお客様レビュー
誰も幸せにはならないだろうなこの一族とそれに関わった人間は誰一人。 奇子自身も含めて。 長い長い戦いの最後がそこだったと言うのは何とも皮肉な話だけど、手塚治虫は最初からこの穴に引き込むためにこれだけ回りくどい話を始めたのだろうか。 多分意識して作ってはいないだろうけど、奇子を見...
誰も幸せにはならないだろうなこの一族とそれに関わった人間は誰一人。 奇子自身も含めて。 長い長い戦いの最後がそこだったと言うのは何とも皮肉な話だけど、手塚治虫は最初からこの穴に引き込むためにこれだけ回りくどい話を始めたのだろうか。 多分意識して作ってはいないだろうけど、奇子を見ていると身につまされる。
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実際にそうそう存在しないだろうなと思う一族の話です。しかし、そう大きくなくても、人間には嘘や欲が潜んでいることを意識させられました。周りの幸せを壊しながら得たはずの自分の幸せや、その場しのぎの安心感。それによってどうなるか最悪な可能性の一例を教えてくれます。周りの人も巻き込んで幸...
実際にそうそう存在しないだろうなと思う一族の話です。しかし、そう大きくなくても、人間には嘘や欲が潜んでいることを意識させられました。周りの幸せを壊しながら得たはずの自分の幸せや、その場しのぎの安心感。それによってどうなるか最悪な可能性の一例を教えてくれます。周りの人も巻き込んで幸せになりましょう。 飛鳥ちゃんへ 上記では自分はいい人かのように話していますが、 全く違います。綴ります。 通学路の中に、外で飼われている犬がいました。 何にもわからない私たちは給食のパンを持ち帰って、皆んなでその犬にあげていました。その犬は他の子ののはあまり食べず私のだけを完食しました。皆んなは面白くなさそうな顔をしていたけど私はそれが嬉しかったです。飼い主さんは知っていたのか知らなかったのか今でもわかりません。その後も注意されることなく私は1人で勝手に敷地に入り、なでていました。行ってきますとかバイバイとかも通るたび心の中で言ってました。 中学生になってその道は通学路ではなくなりました。 たまたま、その道を通ったら変な音が聞こえるなと思いました。音の正体はその犬でした。 犬は老衰しててカラスに突かれてました。 抵抗する元気もなく、突かれるたびに私を見つめながら力ない吃った声をあげていました。 その姿に大きなショックと怖さがあり、 私は逃げてしまいました。 そして次にその道を通ったらその犬はもういませんでした。天国に行きました。カラスを追い払うくらいなんでできなかったんだろう。一瞬でも楽になったかもしれないのにと自分の行動を悔やんでいます。 周りを幸せにすること、恩送りをすることを課題に償います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ラストの死体の中の奇子のシーンは最初読んでから今に至るまでずっと焼きついてる。このシーンだけははっきり覚えてた。『奇子』は手塚の作品が随一で唯一だな、下手に実写やアニメには出来ないね。
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