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そらトびタマシイ 五十嵐大介作品集 アフタヌーンKCDX
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2002/08/23 |
| JAN | 9784063345834 |

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そらトびタマシイ
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商品レビュー
4.3
20件のお客様レビュー
★そらトびタマシイ 父をなくした少女が、フクロウの雛を踏み潰してしまい、憑依される。 そして街で出会った、犬に憑依された女性に、助けてもらう。 →紙の生え際から羽毛が生えてきた……というシーンが非常に鮮明。触感に訴えかけてくる。 ちょっとしたシーンだが、肉体変質系の...
★そらトびタマシイ 父をなくした少女が、フクロウの雛を踏み潰してしまい、憑依される。 そして街で出会った、犬に憑依された女性に、助けてもらう。 →紙の生え際から羽毛が生えてきた……というシーンが非常に鮮明。触感に訴えかけてくる。 ちょっとしたシーンだが、肉体変質系の話は非常に怖い。(映画「鉄男」を思い出した。) そして犬に憑依された女性の姿。ホラーだった。かなり傑作。 ★熊殺し神盗み太郎の涙 神力を持つ少年が、山の生贄にされる少女に出会い、一緒に逃げようとする。 自分の力は人を殺すだけでなく人を守ることができるのか……。 →伝奇的な話。 ボーイ・ミーツ・ガールの話でもある。 この作者にしては比較的顔も漫画チックで、少女がドールのように見えた。 これもあとあと読み返したくなりそう。 ★すなかけ 父母の喧嘩で家がつらい少女が、ふと電車の終点までいってみたくなる。 そこで出会った、皮膚から砂が滲み出してくる特異体質の球子と、似顔絵師の男性のカップルの家に同居させてもらう。 →現実に異世界が入り込んでくる話の多い作者だが、珍しく「砂女」という設定ひとつで話が進む。 そして珍しくほのぼのしたいい話でもある。 ★le pain et le chat パン屋の男性が、泥棒の少女をつかまえる。 彼女はいなくなった両親のために家を守っているが、捨て猫を拾っている。 →パン屋の青年の自己再生の話でもあり、少女の成長の話でもある。 猫アレルギーはつらそうだ。 ★未だ冬 それぞれよくまとまった短編漫画で、質も高い。 魔女、はなしっぱなし、リトル・フォレスト、に続いて読んだが、はなしっぱなしにやや似ているか。 読書中断している「海獣の子供」もあらためて読みたい。
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とにかく五十嵐先生の絵が好きなんですが、はなしっぱなしよりはストーリーもわかりやすくて、五十嵐大介初心者にもおすすめ(だと思う)。 正直わけわからん所もあったけど、そこも含めて楽しむ一冊のような気がします。 犬と混ざってしまったお姉さんが良い。ストーリーでは砂の話が好き。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いのち、についての短編集。 土の香りと凄まじい生のエネルギーがむせるほど立ちのぼり、繊細なタッチが何となく不安を誘う。 物語に大なり小なりの形で寄り添う“死”は本能的な畏れを喚起し、ざらざらとした擦過傷を心に残すかのよう。 断ち切られる生、緩慢な死、あるいは脆く温かくてうつくしい生物の営み…ざらっとした読後の感覚でさえも、大切にしまっておきたくなる。 今、ここに、こうして生きていられるということは、こんなにも凄いことなんだ…当たり前のことを、何ということもなくツラツラと考えることが出来るという二重の奇跡。
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