図書館の魔女 霆ける塔 の商品レビュー
んんんんー?これは続くのか? また新刊は10年後なのか?寿命が尽きるわ! さて、内容はいたってシンプル。(推測だが)ミツクビに捕まったマツリカを図書館付きの面々が救出する。以上。 場所の特定から救出までが膨大な蘊蓄で埋まっている。 地形や言葉の誤訳などの説明の理解に時間がかかるの...
んんんんー?これは続くのか? また新刊は10年後なのか?寿命が尽きるわ! さて、内容はいたってシンプル。(推測だが)ミツクビに捕まったマツリカを図書館付きの面々が救出する。以上。 場所の特定から救出までが膨大な蘊蓄で埋まっている。 地形や言葉の誤訳などの説明の理解に時間がかかるので、適当に読み飛ばしても実は概要はわかっちゃったりする。 ものすごく細かい風景描写(逆に伝わらない)の割に、人物の見た目の描写が少ないので、いまだに主要キャラのイメージがついていなかったりする。 ピンイン読みをするところは、毎ページ読み仮名つけてほしい。覚えられない。 あと…易しい言葉に言い換えるのも書く技術のうちかと。
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とにかく待ち望んでいた。初めて「図書館の魔女」を夢中に徹夜で読んで、次の日に図書館に行って「烏の伝言」を借りて読んで続編を探したら「霆ける塔」刊行予定とあるものの続報がなかったあのときを昨日のように思い出す。「高い塔の童心」が出ただけでお祭り騒ぎであったのに、本編続編が出てみろ。...
とにかく待ち望んでいた。初めて「図書館の魔女」を夢中に徹夜で読んで、次の日に図書館に行って「烏の伝言」を借りて読んで続編を探したら「霆ける塔」刊行予定とあるものの続報がなかったあのときを昨日のように思い出す。「高い塔の童心」が出ただけでお祭り騒ぎであったのに、本編続編が出てみろ。どうなったかといえば、同じく徹夜である。 まさかマツリカ様が捕まるとは思っていなかった。それでも高い塔連中が知恵をすり合わせ、見えない塔を探すところはいつもの如く圧巻である。文字を操る魔女の部下も相変わらず文字や知恵を操るのである。 剛力連中がいてくれたのも嬉しかった。「〜童心」が出たときにまとめて読み直した甲斐があったのだが、それ以上に嬉しかったのがやっとやっとのキリヒトの御帰還である。2/3越えても解決の糸口が見えないなと思っていたところでの御帰還である。おいしいところを持って行きすぎるが、それが似合うのがこの男キリヒト。流石のかっこよさ、流石のマツリカ様との以心伝心さ、いま帰ってきたとは思えぬ出来である。 紅花と杏もよいキャラであった。紅花かわいすぎる!!!!年上に主に囲まれるマツリカに、同年代くらいの友達ができたことが純粋に嬉しい。紅花に教わっていた囲碁や夷膳が効いてくるとは誰も思うまい。流石の本領発揮であった。 2027年刊行予定の「寄生木」が次こそ延期にならないことを願いながら、マツリカ様とキリヒトたちとの邂逅をちびちびとまだ味わっていたい。
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図書館の魔女、本編の続編。 図書館の魔女、マツリカがニザマの罠にかかり幽閉されてしまうお話。一ノ谷の面々はもちろん、スピンオフの烏の伝言に登場したワカンやエゴンも登場して活躍します。ファンとしては嬉しい限り。頭脳戦に感服したり、救出劇にハラハラしたり…分厚いページも気にならない、...
図書館の魔女、本編の続編。 図書館の魔女、マツリカがニザマの罠にかかり幽閉されてしまうお話。一ノ谷の面々はもちろん、スピンオフの烏の伝言に登場したワカンやエゴンも登場して活躍します。ファンとしては嬉しい限り。頭脳戦に感服したり、救出劇にハラハラしたり…分厚いページも気にならない、大満足の一冊でした。 今作で登場する獄吏の娘、紅花とマツリカの交流が微笑ましく、また紅花の作る料理の描写がとても美味しそうでした。 紅花相手だとマツリカの話し方がいつもと違い、年相応な一面を垣間見たような気がしました。マツリカが紅花に、好きな色と花を尋ねられたシーンが、クスリと笑えて好きです。図書館の部下ではない、ある意味対等に話せる相手って、マツリカには必要な存在なのではと思いました。 そしてまた続編へ。次は2027年との事。この先どうなっていくのか…?期待して待ちたいと思います。
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待望の新刊! なんと続編♪ 今回は、マツリカ姫さまはまさに塔のなかの姫君。お従きの面々が大活躍で、待ってた彼も登場で、うれしかった! …しっかし、あいかわらずの香気漂う古式ゆかしい文章…に磨きがかかってて、最初はかなり読みづらかった。 漢字・熟語のほとんどに訓読み的ルビつきって...
待望の新刊! なんと続編♪ 今回は、マツリカ姫さまはまさに塔のなかの姫君。お従きの面々が大活躍で、待ってた彼も登場で、うれしかった! …しっかし、あいかわらずの香気漂う古式ゆかしい文章…に磨きがかかってて、最初はかなり読みづらかった。 漢字・熟語のほとんどに訓読み的ルビつきって、ちょいたこだわりすぎでは? それで誤字もあったので、そこはがっつり校正していただきたかったです。こういう作品で誤字は残念感が強いので… 今回の舞台は、国境の山奥。 序盤で語られる、地形や気候やら建物の解説やらが詳しいのなんの、ブラタモリのような雰囲気w ちょっと冗長に感じたものの、このブラタモリと建物探訪が、中盤以降のまるっと伏線になっており、さすがの巧さ、精緻さに唸ってしまいました♪ もう少し読みやすさを意識してもよかったとも思いつつ、やはり『図書館の魔女』は、「物語を読むという楽しさを満喫させてくれる作品」だと堪能しました〜♪
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わずかな手掛かりからマツリカが囚われている塔を見つけ出した時はゾクゾクした。 それからどうやってマツリカを救出するのか。 天候すら見方につけたような作戦はアッパレ。 次作はいよいよミツクビと直接対決かな? キリヒトがたくさん登場してくれたら嬉しい。
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いやぁ、長かった。 話が、ではない。 待っていた時間が、だ。 正直、もう続きは出ないんだろうなと、ほとんど諦めていた。 第二作「烏の伝言」の文庫版帯の予告から既に8年。 「高い塔の童心」が刊行された後も、本当に予告どおりに出るのか、いささか懐疑的だったくらいだ。 当初は夏頃に出るという話があったような気もするが、まあ、無事に出て良かったと思う。 さっそく読もうとページをめくったのだが、冒頭の主要登場人物欄に彼の名が無かったことに一瞬言葉が出なかった。 ようやくの続編なのに、そんなことってあるの? はてなマークが頭の上に並んでしまった。 かわりに、と言ってはなんだが、剛力や鳥飼いの名前が最後尾に記されており、スピンオフ作品であるかのように感じていた「烏の伝言」の彼等が本作に再登場するのは予想外だった。 本作は、ニザマの宦官中書令ミツクビの奸計により“霆ける塔”に虜となったマツリカを、一ノ谷の高い塔――図書館の面々が救い出すお話である。 虜囚となったマツリカがわずかな言葉を手がかりに自らを取り囲む状況を見通し、ハルカゼやキリンたち図書館一行が残されたささやかな物証等からマツリカの行方を絞り込んでゆく様は、まさしく「図書館の魔女」らしさ満載の魅力的なシーンだ。 また、本作に用いられる語句には現代ではあまり一般的ではないものも多くあるが、漢字や文脈等から意味を類推することができるよう配意されており、これもまた本作の世界観を形作る魅力のひとつとなっているように思う。 不満があるとすれば、本作の内容はこの救出劇のみであり、提示されたいくつかの謎も宙に浮いたままで、その意味では672ページの大部といえどもまだまだ物足りない感があることだろう。 物語の前半分だけを読まされたような気持ちで、「いや、反撃はこれからでしょ!」と思ってしまう。 当然ながら次作も予定されており、帯には「2027年 図書館の魔女 寄生木」とあった。 著者も「記憶の対位法」の刊行や「まほり」の続編連載など小説家業に精力的に取り組んでくれてはいるようだが、本書から直接続く作品を2年あまり待たねばならないのは、いささかフラストレーションが溜まりそうなところである。 P.S. 映画「タンポポ」で、山芋ばかりを食べた猪の腸詰めにはわさび醤油が合いそうね、と言ってたような記憶がある。辛子とどっちがいいのかなぁ。
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面白い! 待ちに待った続刊。 600ページ超の長編を囚われたマツリカを救出することのみに費やし、しかもそのほとんどが「謎解き」である構造。あらゆる知識が渾然一体となり、ひとつの光になる。それが途轍もなく面白い。 続きが一年以上先なのがつらい。
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霆けるなんて漢字、40数年生きてて初めて見た。言語学者すごい。口絵の部分のザラザラした高級そうな紙もすごい。(語彙力ゼロ) 強大な敵と戦うなら人脈を広げて味方を増やすのは当然のことだけど、手話を解し美味しい料理を作れる紅花を引き入れられたのは大きい。 キリヒトが強くなりすぎてて驚き。 それまでずっと文語体というか古典調な文体だったのに終盤に突然「階段みたいな」で二度見か三度見した。
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今回はファンの為のファン向けの内容。なので、飽くまでシリーズを読んでいる事が大前提。 自分は前作、前々作のように単巻での面白さにも期待していたので、かなり物足りなかった。2027年に続刊が出るようだけど、上下巻で一気に読ませて欲しかったというのが正直な感想。 だいぶ待たされたので...
今回はファンの為のファン向けの内容。なので、飽くまでシリーズを読んでいる事が大前提。 自分は前作、前々作のように単巻での面白さにも期待していたので、かなり物足りなかった。2027年に続刊が出るようだけど、上下巻で一気に読ませて欲しかったというのが正直な感想。 だいぶ待たされたので、勝手に期待値を上げてしまっていた自分が悪いのだが、肩透かしを喰らった感じ。悪くはなく、久しぶりの『図書館の魔女』シリーズが読めて嬉しくはあったのだが、どうにも物足りなかったという印象が強く残ってしまったのが残念…
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囚われの身となったお姫様(と書くと物凄い勢いで罵倒されること請け合い)を救出するお話、と、相変わらず粗筋だけなら一言で終わってしまう作品。 今回は気象学や地質学などを縦横無尽に開陳されながら、お姫様が囚われた場所の特定から救出作戦の立案が描かれ、終盤には一大スペクタクルな脱出劇が繰り広げられる。 合間には、囚われのお姫様と獄吏の跳ねっ返りお嬢様との、何とも歪でありながらも微笑ましい交流が描かれる。 図書館の魔女といえば、マツリカ様とキリヒトとの名調子な会話が魅力の一つだけど、キリヒトは遠くへ旅立ってしまっているので、本作ではその代わりとして、お姫様とお嬢様の会話が挿し込まれていて、これがまた非常に愉しい。後半では懐かしい人物が呼び寄せられて、こちらの会話も相変わらずで愉しい。 高田大介作品は、地の文の難解でありながらもうっとりするような名調子と、キャラクターたちの活き活きとした会話文の両面から、「文章を読む」ことの愉悦を心ゆくまで愉しめる。本作でも、その基本はブレることなく健在で、会話文のパターンが増えたのが何よりうれしい。 本作は、あくまでも新シリーズにおける前哨戦という感じで、帯によれば2027年に発売(!)されるという次作、「寄生木」で、大きく物語が動きそう。 本作も、当初いわれていた時期から大幅に遅れての発売だったので、「寄生木」も予定より遅れるんだろうなと思ってはいるものの、専業化されたことによる影響か、ここのところの刊行ラッシュがすごいので、意外とサクッと予定通りに刊行されたりするのかもしれない。 何にせよ、自分はただ期待して待つだけです!
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