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木挽町のあだ討ち の商品レビュー

4.6

212件のお客様レビュー

  1. 5つ

    123

  2. 4つ

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2026/04/16

映画よりも深みがあった。登場人物それぞれに芝居小屋に流れつく前の人生があり、いつまでも心の中に残る人がいる。その経験によって彼らは菊之助と作兵衛を助けることを決める。映画では、ここが割愛されているような雰囲気でもの足りなかった。 モノローグ形式なので、主人公というか、物語を中心に...

映画よりも深みがあった。登場人物それぞれに芝居小屋に流れつく前の人生があり、いつまでも心の中に残る人がいる。その経験によって彼らは菊之助と作兵衛を助けることを決める。映画では、ここが割愛されているような雰囲気でもの足りなかった。 モノローグ形式なので、主人公というか、物語を中心になって追いかけている人物の影が見えない。映画では柄本佑が演じていた。何かを隠している芝居小屋の者たちの独白がパズルのようにハマっていって、最後はあだ討ちを成し遂げた菊之助本人の口からことの顛末が語られる構成も面白かった。

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2026/04/15

時代劇?いやいや謎ときミステリー 仇討ちは本当にあったのか? 事件の真相を追究するため様々人達に聞き込みを だからそうなんだぁ と真実が明らかに 気分良く騙される

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2026/04/15
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※このレビューにはネタバレを含みます

睦月晦日の戌の刻。辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討ちあり。 あれは忘れもしない二年前の睦月の晦日。雪の降る晩のことでございます。 あーもう最高でございます! すべての話が繋がって、繋がって、あー、良かった。

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2026/04/14

私は先に映画を観てから文庫を読んだ。なので当然結末は知っているけど映画とは違う面白さがあって2倍楽しめた気がする。 シェイクスピアの時代もそうだけど演劇や劇場は悪所とされてたのだと改めて驚く。森田座の皆さんが暖かくて人情深い。お互いを救い救われ、よかったなぁという読後感。

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2026/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初は短編集だと思ったが、最後はまさかの逆転劇で、読み応えがあった。 また、1つひとつの章は、語り口調でありながら惹き込まれる内容でそれぞれの話も集中して読むことができた

Posted byブクログ

2026/04/15

【356冊目】直木賞と山本周五郎賞のダブル受賞とのこと。獲得した賞だけで「エンタメ感ありつつ、胸にぐっとくる人間ドラマを描く作品」だろうと予想がつきます。 はい、大好物です。 読みました。 はい、大好きでした❤️笑 まず、とにかく語り口が最高でした。冒頭では、木戸芸者...

【356冊目】直木賞と山本周五郎賞のダブル受賞とのこと。獲得した賞だけで「エンタメ感ありつつ、胸にぐっとくる人間ドラマを描く作品」だろうと予想がつきます。 はい、大好物です。 読みました。 はい、大好きでした❤️笑 まず、とにかく語り口が最高でした。冒頭では、木戸芸者であり元幇間でもある男性による、ちゃきちゃきの江戸っ子節の語りが繰り広げられます。その小気味よいリズムが脳内で心地よく再生され、気づけばどんどん読み進めてしまいました。 その後も複数の登場人物による一人称の語りが続いていくのですが、どうしてこうも見事に語り口を書き分けられるのか…!よく読めば直接話法が突然出てきたりと不自然な点があるのですが、それもまったく気にならない。さながら、熟達した落語や講談を聴いているかのように引き込まれていきました。 もう一つの特徴は、本作がミステリーであることです。ただ、ミステリーであるという事実が先にあることで、読み手はどうしても先々の展開を予想してしまいます。 なので、この読書メモすら邪魔!笑 本来は、できるだけ先入観を持たずに読んでほしい作品だと感じました。語り手それぞれが自身の人生を振り返ることで、人情味あふれる物語が積み重なっていきます。それらを一つひとつ追っていくうちに、気がつけば全体がミステリーとして巧みに構成されていることに気づく――それが本書の正当な楽しみ方ではないかと思います。映画化や歌舞伎化もされている作品ですが、「読む物語」としての構成の妙が際立っているため、それらとはある種別物として味わうのがよいでしょう。 本書で最も心を動かされたのは、どれほど辛い生まれであっても、どれだけ理不尽な目に遭っても、流れ流れて芝居町のような「悪所」にたどり着いても、それでもなお     みんな懸命に生きている という点です。その姿に、読者は自らの人生を重ね、希望を見出すことができるのではないでしょうか。そして、傷付いて流れ流れて来た人たちもやがては他者に手を差し伸べることのできる心持ちへと至る――そこにもまた、別の希望が見えてくるように感じました。 私自身、あいつらのせい半分、自分のせい半分で、責められ、指弾されて左遷され、今は窓際に追い詰められてしまいました。でも、この作品の人物たちのように生き延びて、いつか誰かに手を差し伸べる優しさと強さを取り戻せたら、と願わずにはいられない気持ちです。 この小説作品はミステリーなので、くれぐれもネタバレ厳禁で…笑

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2026/04/13

ミステリーと人情ドラマ、どっちも楽しめる作品だった。時代小説だからちょっと難しい言い回しもあるけど、そこまで気にならずに読める感じ。話は芝居小屋を中心に進んでいって、芝居に関する言葉もいろいろ出てくるから、その由来を知れるのも地味に面白い。ストーリーもしっかりしていて、読み進める...

ミステリーと人情ドラマ、どっちも楽しめる作品だった。時代小説だからちょっと難しい言い回しもあるけど、そこまで気にならずに読める感じ。話は芝居小屋を中心に進んでいって、芝居に関する言葉もいろいろ出てくるから、その由来を知れるのも地味に面白い。ストーリーもしっかりしていて、読み進めるうちに少しずつ全体が見えてくるのが良かった。

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2026/04/12

冒頭の仇討ちから始まりそれを見た証言者によって真実が明かされる。 それぞれの証言者のバックボーンも知ったうえで再読するのが楽しみ。

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2026/04/12

人に”階段”なんてあってたまるかと思った。一生懸命に生きているんだよ、それでよし──と思わせてくれた。 まっすぐ自分の忠義を尽くす人たちが、救われる世界であってほしい。どんな時代でも。

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2026/04/11

あまりにも完璧な仇討ちのシーンから始まり、この裏に何かあるのだろうなと匂わせ、冒頭から興味を惹かれた。 ただ、そのため、3人目の目撃者談辺りでなんとなく展開が読めてしまうのは少し残念。 個人的には仇討ちの本筋よりも、目撃者たちの語る "来し方" が印象に残って...

あまりにも完璧な仇討ちのシーンから始まり、この裏に何かあるのだろうなと匂わせ、冒頭から興味を惹かれた。 ただ、そのため、3人目の目撃者談辺りでなんとなく展開が読めてしまうのは少し残念。 個人的には仇討ちの本筋よりも、目撃者たちの語る "来し方" が印象に残っている。 気風がよく人情味に溢れ、芝居(歌舞伎)小屋という悪所で生きる人たち。皆それぞれ背負っているものは表からは見えない。特に、ほたるさんと、久蔵さん夫妻のくだりは胸に来るものがあった。 この「あだ討ち」は、人間同士が出会うタイミングや背景、感情の歯車がうまく噛み合って成せた結果であり、皆が流れ着いた芝居小屋は悪所などではなく、人生をリスタートさせる救いの地だろう。 助けを乞い、手を差しのべられた経験が、巡ってまた誰かを助ける世界を見て温かい気持ちで読み終えることができた。

Posted byブクログ