木挽町のあだ討ち の商品レビュー
あだ討ちを語る一人ひとりが本当に魅力的で、その人生に自然と引き込まれた。それぞれの想いが重なっていく先にある見事な「あだ討ち」に、読後は静かな感動が残りました。
Posted by
いやあ、歌舞伎と時代小説のエッセンスを踏まえた世話物だった(仇討ちなんだけどね)。登場人物が皆愛おしいぐらい自分だった。中途まで読めば、ストーリーを見通す事は出来るけれど、それでもよい時代小説だな。
Posted by
雪の夜、木挽町の芝居小屋の裏手で、若衆が果たした見事な仇討ち。「立派な仇討ち」と語られるあの夜の《真実》とは。直木賞・山本周五郎賞受賞作品。
Posted by
単行本が出た時から気になっていたので、文庫になって即購入! リズミカルな文体で引き込まれました。 仕方ねえから案内してやらあ。これから奈落を見せてやるよ。 面白い絡繰りが見られるぜ。 まさにその通り。 菊之助に関わった皆の来し方を知る事で、苦労や苦悩の中から生き様が見えて来る。...
単行本が出た時から気になっていたので、文庫になって即購入! リズミカルな文体で引き込まれました。 仕方ねえから案内してやらあ。これから奈落を見せてやるよ。 面白い絡繰りが見られるぜ。 まさにその通り。 菊之助に関わった皆の来し方を知る事で、苦労や苦悩の中から生き様が見えて来る。 よき幕引きでありました。 市川染五郎くんの菊之助観ておけば良かった…
Posted by
もう、これは素直に面白かった!!! これまでのミステリーとは比べ物にならないくらいスッキリとした読後感で、これ一本だけで満足できる贅沢な一冊だった。 タイトルの伏線回収もさることながら、一つ一つのエピソードも重厚で、読んでいて最後まで飽きなかった。
Posted by
今年一の満足度。菊之助に関わった人々の来し方を語る前半から中盤だけでも読者を惹き付ける物語性と人情味にあふれていて十分面白かった。が、本作はミステリ仕立てということで終盤ネタバラシも予想を越えてきた。他の役者の過去が壮絶であることが今回の結末の上手い隠れ蓑になっていたと思う。簡...
今年一の満足度。菊之助に関わった人々の来し方を語る前半から中盤だけでも読者を惹き付ける物語性と人情味にあふれていて十分面白かった。が、本作はミステリ仕立てということで終盤ネタバラシも予想を越えてきた。他の役者の過去が壮絶であることが今回の結末の上手い隠れ蓑になっていたと思う。簡単に人が死むこの時代、況や仇討ちをや、と。見事に策に嵌められ、嬉しい気持ちが大きい。 何でも映画化するこの時代。読む前は反対だったが、映像化により別の魅力を醸し出せるのではという期待がある。金治は、「べらぼう」の影響か、安田顕にやってほしい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今年の5月に図書館で借りて読み、手元に置いて何度も読み返したいと願った『木挽町のあだ討ち』 文庫本が発売されたので、早速購入しました。 一度読んでいるのに、やっぱり涙が出ました。 特にほたるさんと、久蔵夫婦の章はハンカチ必須。 また、直近で永井さんの『恋の手本となりにけり』を読んだばかりだったので、この2つは、対となるようなお話だったのだなと気付かされました。 人情が温かく、読後感が最高に良いです。 ぜひぜひ多くの方に読んでもらいたい傑作時代小説です。
Posted by
文庫本まで待ったかいがあった。 仇討ちの話かと思いきや、あれあれ? 久蔵の話まできても気づけなかった。。 金蔵すごい!皆んなすごい! ホロリとするし、スッキリ読後が良い。
Posted by
- 1
- 2
