アリアドネの声 の商品レビュー
「見えない、聞こえない、話せない」障害を持つ女性。遭難した彼女を崩落した地下空間から救出する。ドローン操作で説明的なところもテンポよく展開するのでサクサクと読みやすい。救出の緊迫感は軽めだったが、主人公の過去やそれに向き合っていく過程が絡み、読み手を引き寄せる。終盤には伏線回収で...
「見えない、聞こえない、話せない」障害を持つ女性。遭難した彼女を崩落した地下空間から救出する。ドローン操作で説明的なところもテンポよく展開するのでサクサクと読みやすい。救出の緊迫感は軽めだったが、主人公の過去やそれに向き合っていく過程が絡み、読み手を引き寄せる。終盤には伏線回収で、あっ!と思わせることも忘れず、最後まで楽しめた。
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伏線を散りばめられていたが、必要以上に動作に関する記述があったので驚きが少なかった印象。 物語としてはとても良かったのでオススメできる作品です
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好きな作者さんでもあり、レビューからハードルを高くして読んでしまったせいかあまり良さが分からなかった。 災害時に障害を持つ方をドローンを用いてどう避難させるかというストーリーだが、問題発生⇨解決、問題発生⇨別な方法で解決と、流れが一辺倒と感じた。 ミステリーでも、ヒューマンとも言...
好きな作者さんでもあり、レビューからハードルを高くして読んでしまったせいかあまり良さが分からなかった。 災害時に障害を持つ方をドローンを用いてどう避難させるかというストーリーだが、問題発生⇨解決、問題発生⇨別な方法で解決と、流れが一辺倒と感じた。 ミステリーでも、ヒューマンとも言いがたく、結末も想像つくので、読みやすいが特に続きが気になるとかはなく終わってしまった。 また解説は小説家さんにしていただいた方がいい気が、、、
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見えない、聞こえない、喋れない女性の救出劇。 本作の気になる点が3つ。 ①本筋の救出劇 どうやって助けるのか、その起承転結。 ②韮沢の存在 ここまで頻繁に登場してくる彼女の関わり ③中川さんの疑惑 ここが本作の一番のミステリー要素? テンポ感があって読みやすさが凄い。 難しい言葉を使わず、人物も特徴プラス名前の紹介でわかりやすい。 各種専門的な部分の説明も丁寧でわかりやすい。 伝えることが上手い本だなって思った。 主人公のドローン救出作業を進めながら、中川さんへの疑惑が深まる。 韮沢の妹も二度迷子になるという災難。 勝手にどっか行き過ぎじゃない?とも思うけど、そこはトラウマや災害のパニックなど、起こり得ないことが起こってるので、簡単に否定できない。 ①は綺麗にまとまり、②③を繋げてフィニッシュ。 妹と中川さんが一緒にいることや、途中で合流することは予想できた。 どっちかというと妹が助ける方かと思ったら、最後は逆。 そこに中川さんの人間性と疑惑を晴らす全てが詰まってる。 最後の数ページで色んな事を裏返すのはどんでん返しという言葉で合ってるのだろうけど、ミステリー的には少し弱め。 ただ物語としては良かった。 最後の終わり方も心温まる。 殺人がないミステリーってどうするんだろう?って思ってたけど、いい終わり方でよかった!
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諦めたらそこで試合終了ですよ 諦めが肝心ですよ どちらが正解だなんてなくて、その時々いろんな選択肢をもてる人でありたい 実写化あるかな?
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最初から無理なもんは無理だし、同級生とのやりとりもあんまりだし、正直2回も迷子ってどうよって感じだし、でも、最後の最後にいいなって思ってしまった。
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結構シンプルな話に、最後どんでん返し!って感じ! 各ステージを設けてそこに合った障がいを設置しておく。マリオのゲームみたいな構成の仕方。そこに悩める青年の気持ちを乗せていく。 個人的には読みやすく、これは最後普通にハッピーエンドで単調な感じかな?と思ってたからの、まさかのエンド。これで気持ち良く読み終えた感。 『無理だと思ったら、そこが限界』この言葉に縛られていた主人公が、色んな障がいや周りの人の影響で、違う捉え方ができ、救われるし、それで救う人もいたり。なるほどなー、と思った(自分に照らし合わせて笑)
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「一生モノのどんでん返し」を大々的にアピールしていたので最後にどんな結末が待っているのかを期待して読み進めてしまったため衝撃が弱かった。 どちらかというと過去に兄を亡くしたことを一種の呪いのように自分を縛っていたハルオに対して韮沢や伝田、博美によってじわじわと解いていく過程に胸が熱くなった。 帯やSNSの扇情的なキャッチフレーズに固執せずに純粋に読んでいたら読了後の感想は変わったかもしれない。
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「どんでん返し」の帯文は確かに、いい意味で期待を裏切られる。 カッコつけたような、やや青臭い印象もあるけれど、それを抜きにすれば面白い作品だった。 ヘレン・ケラーのような人をどのように導くか。 読んでいて「そういう手があるのか」と思わされる場面もあった。 作者の今後に期待したい。
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適度にドキドキしつつ、サクサクと読めました。 「タイトル回収が早いな〜」と思っていましたが、全部読んでからタイトルを見ると更に違った余韻をあじわえる二段構えでお見事…! どこかで見たような内容の帯がついていたのですが、某作品とは真逆の読後感でしたね。
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